年齢を理由に仕事を失った、かつて一世を風靡したスターをデミ・ムーアが演じ、クローン技術に手を出した彼女が、美と若さに固執して破滅してゆく様を描くSFホラー作品『サブスタンス』(原題:The Substance)が2025年5月16日に劇場公開されます。
SNSでシェアされた情報ではかなりグロテスクなシーンが登場する作品のようでエログロ好き映画ファンなら満足できる内容のようです。

本記事では『サブスタンス』についてどんな作品なのか探ってみます。
映画の概要
デミ・ムーア主演の新作映画「サブスタンス」(原題:The Substance)は、2024年のホラーSF映画として注目を集めています。この作品は、フランスの監督コラリー・ファルジャが手掛け、脚本、編集、製作も彼女自身が行ったことで知られています。物語は、年齢を理由にキャリアが停滞しかけた一世を風靡した女優エリザベス・スパークル(デミ・ムーア)が、若さと美しさを取り戻すための禁断の再生医療に手を出すところから始まります。しかし、その薬「サブスタンス」は予期せぬ副作用を引き起こし、エリザベスが自らの存在を脅かすことになるのです。
ストーリーとテーマ
映画の中心的なテーマは、美しさと若さへの執着、そしてそれがもたらす恐怖です。エリザベスは、自分自身の分身を作り出すことで、再び脚光を浴びるチャンスを得ますが、それは彼女自身の存在を脅かすものでもあります。この物語は、ルッキズムやエイジズムに対する社会批判や、女性が直面するプレッシャーを描いており、特に現代の美容と健康に対する強迫観念を風刺しています。
エリザベスが「サブスタンス」を使用することで得られる新しい自分(マーガレット・クアリー演じる)は、彼女の望むすべてを体現していますが、その代償は計り知れません。映画は、分身とオリジナルとの間で起こる心理的な葛藤や身体的な変化を、ボディホラーの手法で描写しています。これにより、視覚的な衝撃と共に、深い人間ドラマが展開されます。
受賞と評価
「サブスタンス」は、第77回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、デミ・ムーアは第82回ゴールデングローブ賞で主演女優賞を受賞しました。これらの受賞は、彼女の演技がいかに評価されているかを示しており、エリザベスというキャラクターの内面的な苦悩と外見的な変貌を迫真の演技で表現したことが高く評価されました。また、第82回ゴールデングローブ賞では、作品賞、監督賞、脚本賞、助演女優賞(マーガレット・クアリー)にノミネートされるなど、映画全体の質も認められています。
視覚的表現とホラー要素
この映画の一つの特徴は、その強烈な視覚的表現です。デミ・ムーアの肉体変形や、分身との対立が描かれるシーンでは、観客に強烈なインパクトを与えます。ボディホラーのジャンルとして、身体に対する恐怖や不安を巧みに描いており、これまでのホラー映画の枠を超えた新しい体験を提供します。特に、映画の後半部分では、視覚的なショックと併せて、物語の寓話性が強調され、観客に深い思索を促します。
文化的影響と論争
映画「サブスタンス」は、美容産業やエンターテインメント業界の暗部を描くことで、多くの論争や議論を生み出しています。SNSやブログでは、映画のメッセージ性や、デミ・ムーアの役に対する評価が盛んに議論されており、彼女のキャリアの中でも最も挑戦的な役の一つとして称賛されています。また、この映画は、若さと美に対する現代社会の病的なまでのアプローチを批判的に見つめ直す契機を提供しているとも言えます。
結論
デミ・ムーア主演の「サブスタンス」は、単なるホラー映画という枠を超え、社会的な問題提起を行う作品として位置づけられます。彼女の演技力と、ファルジャ監督の斬新なビジョンが合わさったこの映画は、観客に衝撃と深い洞察を与えることでしょう。日本では2025年5月16日から公開されるこの映画は、多くの映画ファンにとって必見の一作となるでしょう。





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