異なる時間軸の美しい恋物語~『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

スポンサーリンク
スポンサーリンク
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

AmazonPrimeVideoの見放題ラインナップを確認していたら、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が目に留まりました。以前、WOWOWで放送されたときに一度鑑賞したことがあるのですが、少し間が空いていたこともあり、もう一度視聴してみることにしました。

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』っていうタイトルからどんな作品なのかを想像するのは難しいですが、作品を観ていくうちになるほどと納得できるようになります。

本作は七月隆文が2014年に宝島社文庫から出版し、第3回京都本大賞した小説『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を原作としています。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

京都を舞台にしたファンタジー作品

原作は京都が舞台で、映画の方も京都市内でロケが行われています。

劇場公開が2016年12月ですので、ロケはその1年前の2015年に行われていると思います。

京都は隣町であり、休日によく散歩に出かけています。本作に登場する場所は馴染みの場所ばかりで、とても近親感が湧きました。

作品に登場したロケ地

  • 叡山電鉄 宝ヶ池駅
    主人公・南山高寿が福寿愛美に初めて声をかけるシーン
  • 叡山電鉄 茶山駅
    南山高寿の住まいの最寄り駅で愛美を見送るシーン
  • 京都市動物園
    高寿が愛美と再会するシーン
  • 宝ヶ池公園
  • 三条商店街
    高寿と愛美が始めてデートするシーン
  • 三条大橋
    高寿と愛美が待ち合わせした場所
  • 鴨川デルタ
  • 伏見稲荷
  • 古川商店街(東山)
  • 古門前橋(東山)
  • 三谷稲荷社(岡崎)
  • さらさ西陣(北区)
    高寿と愛美がデートで寄った古風な建物の喫茶店
    オフィシャルサイト
  • 京都みなみ会館
    高寿と愛美がデートで寄った映画館
鴨川デルタ 2019/05/02撮影

福士蒼汰、小松菜奈が共演

主人公・南山高寿を演じるのは福士蒼汰、福寿愛美を演じるのは小松菜奈。

本作が公開された2016年の福士蒼汰出演作品は本作のみですが、小松菜奈は『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2016年2月公開)、『ヒーローマニア-生活-』(2016年5月公開)、『ディストラクション・ベイビーズ』(2016年5月公開)、『溺れるナイフ』(2016年11月公開)では主役・望月夏芽を演じています。本作『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』のあと、翌年2017年1月にはマーティン・スコセッシ監督作品『沈黙 -サイレンス-』のモニカ役でハリウッドデビューを果たしています。

小松菜奈はこの年で一躍有名女優になった感がありますね。

中盤まではよくある恋愛ドラマのよう

冒頭で福士蒼汰演じる主人公・南山高寿が同じ電車に乗ってきた小松菜奈演じる福寿愛美に一目ぼれ。宝ヶ池駅で下車した際に同じく下車した彼女に声を掛けます。それも「あなたに一目ぼれしました」って。もっと気の利いた言葉はなかったのか?

つまり、高寿は恋慣れしていなくて、気の利いた言葉が思いつかないんですね。

高寿の突然の告白に始めは戸惑いながらも、やがてふたりは打ち解け、駅のベンチに座って話し込みます。

その日から高寿と愛美の交際が始まります。高寿にとっては恋しい人との夢のような日々。

でも彼女の様子が何かおかしいことに高寿は気が付きます。時々見せる愛美の悲し気な横顔に。

メモ帳から愛美の秘密を知る高寿

高寿と愛美が結ばれた夜、高寿は部屋に置き忘れられた愛美の手帳を見つけます。

手帳には愛美が書き残した信じがたい記録が書かれてありました。

高寿が呆然とメモを眺めていると、愛美から電話があり、明日すべてを話すから高寿の通う大学の美術室に来て欲しいと告げられます。

結ばれることができないふたりの哀しい運命

本作では物語の中盤で高寿と愛美が結ばれることができない運命にあるということを知ることになります。

サスペンスドラマなら後半に謎の解明がされていく展開となるんですけど、本作はここからが本番です。そのため、タイトルクレジットが物語の中盤のこの位置に登場してきます。

翌日、愛美は高寿に自分が次元が違う世界から来た人間であることを告白します。

愛美の住む世界は時間軸が逆に流れていて、高寿の次元には5年に一度、月の満ち欠けの期間のみしか来ることができないのです。

ふたりの運命の始まりは5歳のとき

高寿と愛美はそれぞれが5歳のときに出会っていました。

高寿は5歳のときに宝ヶ池に落ちて溺れそうになっていました。それを助けたのは35歳の愛美だったのです。

また愛美も5歳のときに祭りの会場で爆発事故に巻き込まれました。それを助けたのは35歳の高寿でした。愛美はこのときに高寿に好意を持ち、もう一度会いたいと願いました。そして、20歳になったときに同じ20歳の高寿の前に現れたのでした。

思い出を共有できない哀しさ

時価軸が逆行する世界の出会い。本作は主人公である高寿の時間軸でストーリーが進むので、高寿にとっては美しい思い出である昨日の出来事を今日会う愛美は知らないということになります。思い出を共有できないなんて、とても哀しいことですね。

出会いは別れ、別れは出会い

20歳の高寿が20歳の愛美と初めて会った日が愛美にとっては別れの日、また20歳の愛美が20歳の高寿と初めてあった日が高寿にとっては別れの日。

本作は愛美の秘密を知った中盤から、俄然面白くなります。

哀しいけど、でも最後は爽やかな気分になれる作品です。

kusayan
kusayan

本作はWOWOWで初放送されたときに1度視聴していますが、今回AmazonPrimeVideoで2度めの視聴しました。何度見ても感動しますね。小松菜奈がとても可愛い!

お勧め度:(3.8/5)

▼Amazon Prime Videoで鑑賞


ぼくは明日、昨日のきみとデートする

▼Amazon Prime Video会員登録はこちら

Amazonプライムビデオ

▼メディア購入はこちら

スポンサーリンク
スポンサーリンク
ファンタジー映画邦画
スポンサーリンク
スポンサーリンク
kusayan.comをフォローする
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました