女性A.I.戦士と娘の悲哀を描く Netflixオリジナル作品『JUNG_E/ジョンイ』レビュー

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Netflixで’23年1月20日から配信

Netflixで’23年1月20日から配信された韓国製SF作品『JUNG_E/ジョンイ』

Netflixが全世界の視聴時間を基に毎週更新する人気作品リストTOP10で1月16日~22日の非英語映画部門1位となったということでどんな面白い作品かと鑑賞してみました。

監督は『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ

本作を監督したのは映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)、『新感染半島 ファイナル・ステージ』、Netflix連続ドラマ『地獄が呼んでいる』のヨン・サンホです。3作品とも僕は鑑賞済です。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』は韓国のゾンビ映画の元となる作品で、以降たくさんの韓国ゾンビ作品が制作されています。

それでは『JUNG_E/ジョンイ』のレビューといきましょうか。

舞台は近未来

本作の冒頭に以下テロップが流れます。

近未来の地球、急激な気候変動により人類は宇宙へと移住。地球と月の軌道面の間に80個のシェルターを作り、人類はそこへ移住した。だが突如としてシェルター8号、12号、13号がアドリアン自治国と名乗り地球や他のシェルターを攻撃。連合国とアドリアンの戦争は何十年も続いた。地球に残った人類は戦争に振り回される生活を送る。

急激な気候変動により宇宙へ進出した人類だったけれど、政治的な分裂、そして内戦が起きた状況です。

伝説の女戦士死してA.I.ロボとなる

内戦が始まってから40年経過、連合国のクロノイド研究所は内戦初期の頃に活躍した伝説の女戦士ユン・ジョンイの脳を再生し、A.I.ロボに搭載した戦闘ロボを作ろうとしていました。

ユン・ジョンイは戦闘中、敵に捕らえられ拷問の末、植物状態になっていました。

『JUNG_E/ジョンイ』オフィシャル予告編 – Netflix

物語の前半は伝説の女戦士の複製脳を搭載したA.I.ロボの訓練シーンと研究所内の様子が描かれます。同じようなシーンが続く前半はダルく感じるかもしれません。ここらあたりは進歩した韓国CG技術に注目しながら鑑賞しましょう。

ヒロインを演じるのはキム・ヒョンジュとカン・スヨン

A.I.ロボを演じるのはキム・ヒョンジュ。映画よりドラマ出演の方が多い女優です。同じNetflixの連続ドラマ作品『地獄が呼んでいる』に出演しています。

どこかで観た女優さんだな、と思って鑑賞していたら、のちにネットで調べて、あっそうだったと思い出しました。

1977年4月24日生まれの45歳。映画よりドラマに多く出演しています。僕は『地獄が呼んでいる』しか観ていないですが。

戦闘A.I.開発中のクロノイド研究所チーム長であり娘でもあるソヒョンを演じるカン・スヨン。残念ながら本作配信前に脳出血でお亡くなりになっています。

1966年8月18日生まれですので、55歳でお亡くなりになったということです。まだ若い。残念です。僕は過去、彼女の作品を観たことはなく、本作が初めてです。

伝説の女戦士ユン・ジョンイとチーム長ソヒョンの間柄

伝説の女戦士ユン・ジョンイとクロノイド研究所チーム長ソヒョンの関係は親子。ソヒョンがまだ幼かった頃、悪性腫瘍を患い、その治療費捻出のため母ユン・ジョンイは兵役に参加したのでした。

A.I.ロボの戦闘訓練の失敗が続く中、母親をモデルにしたA.I.ロボが傷つけられ、廃棄されていくのを見るにつけ、昔、病気の自分のために戦闘に行った母への罪悪感をソヒョンは感じていました。

そんな状況の中、ソヒョンの身体を再び悪性腫瘍が蝕んでいました。余命はあと3か月。医師から提案されているのは脳を複製し、義体に移すこと。ただし多額のお金が必要となります。お金がなければ、結婚や移動の自由などが制限されるBタイプとなりますが、脳のデータを政府に提供しなければなりません。

それも厳しい場合は脳のデータのみを提供するCタイプで、多数のクローンが作られる可能性があります。しかし、費用がまったく掛からず、遺族にお金も支給されます。ソヒョンの母親ユン・ジョンイもこのCタイプで契約していました。彼女がA.I.ロボとして大量に生産されつつあるのはその契約があったからでした。

内戦の終結と戦闘ロボの行末

A.I.ロボの訓練が繰り返される中、連合軍とアドリアン軍の停戦合意が成立されることになり、戦闘ロボ開発プロジェクトは打切りになることになりました。打ち切り後の戦闘ロボは家庭用A.I.ロボとして転用されることに。

しかし、ソヒョンは偶然、A.I.ロボが性的な用途で転用されることを知ります。

ソヒョンが部下の男の部屋を訪問し、性的対応用A.I.ロボを発見するシーンがあるのですが、キム・ヒョンジュ演じるA.I.ロボのセクシーなバックスタイルに目が釘付けになってしまいました。彼女、すごくスタイルがいいです。

ショックを受けたソヒョンはA.I.ロボを研究所から脱出させました。ここから後半怒涛の展開となります。残念ながらA.I.ロボはCGのみの演技となり、キム・ヒョンジュのアクションは見られなくなりますが、敵役の所長サンフンを演じるリュ・ギョンスとの戦いは圧巻です。

結び

ヨン・サンホ監督SF作品ということで、『JUNG_E/ジョンイ』期待して鑑賞しました。

前半の描写にもう少し工夫があっても良かったとは思います。CGのクオリティが良かっただけに惜しいですね。

お勧め度:(3.3/5)

ヨン・サンホ監督作品の『新感染 ファイナル・エクスプレス』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『地獄が呼んでいる』は2023年1月27日現在Netflixで見放題鑑賞できます。

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