悪魔や幽霊より人間が一番怖い!お勧めホラー3作品

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ホラー映画と言えば、悪魔や怪物が出てきて、人間を追い詰めていく作品というイメージがあります。しかし、ホラー(Horror)の意味は「恐怖」。だから、恐怖を感じられる作品はすべてホラー映画なんですね。

今回は2015年から2017年に公開された、人間が人間を恐怖に陥れるホラー作品を3つ紹介します。

kusayan
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本記事はネタばれを含みますのでご了承を。

ゲット・アウト(2017年)

本作のタイトルは原題(GET OUT)をそのままカタカナにしただけの『ゲット・アウト』。直訳すれば「出ていけ」となりますかね。

黒人の主人公クリスが白人の彼女ローズの実家に招かれ、そこで恐怖の体験をするという話です。

自分が黒人であることを気にしつつローズの実家の門を潜ったクリス。

ローズの父親も母親もクリスを歓迎してくれ、彼はローズ一家と打ち解けます。

喫煙者であるクリスはローズの母親から催眠療法を施され、禁煙することができましたが、実はこれがのちに彼を地獄の底に陥れることになるのです。

最初は白人家族に虐げられる人種差別の作品なのかと観ていましたが、後半になって差別ではなく、人身売買を扱った作品ということがわかります。

それも奴隷にするとかいうような生易しいものではないのです。

怪しげなパーティ、実はその催しの目的は

クリスがローズ一家と打ち解けた頃、知人を集めたパーティが開催されました。

集まったのは老人がほとんど。彼らは若い丈夫な身体を持ったクリスを褒めたたえます。

老婆の連れ合いの謎の若い黒人

クリスはメンバーの中に老婆に連れられた若い黒人ローガンの姿を見つけました。

クリスは親しみを感じながら彼に近づき、挨拶を交わします。そして、スマートホンを取り出し、彼を撮影します。スマートホンから眩い光が発せられた瞬間、彼は怯え始めます。鼻からは血がしたたり落ち、突然彼はクリスに「出ていけ!」と叫びます。

ローズの母の催眠治療で落ち着きを取り戻したローガンでしたが、違和感を感じたクリスは居たたまれなくなり、その場から離れます。

クリスがいなくなったパーティ会場では、ローズの父親が司会となり、ビンゴゲームらしき催しが開かれます。ステージ上にはクリスの肖像写真が掲げられていました。それはビンゴゲームではなく、競りだったのです。

ローズの母親の催眠術でクリスは身動きできない

ローズ一家の不穏な雰囲気を察したクリスは帰宅しようとします。しかし、車のキーをローズは渡しません。実は彼女もグルだったから。

クリスは帰宅しようと荷物をまとめる際に、ローズの過去のスクラップブックを発見。そこには今まで交際していたローズの恋人たちとのツーショットが。それもすべて黒人男性ばかりです。その中にはパーティで逢った若い黒人、ローズ家の使用人たちもいました。

すべてを理解し、逃げようとするクリス。ここでローズの母親がティーカップをスプーンで叩いて音を立てると、彼の意識は深い闇の中へ沈んでいきます。

『ゲット・アウト』予告編
『ゲット・アウト』予告編

ローズ一家の正体が明かされた後半から恐怖の展開

後半に入り、ローズがクリスと付き合っていた理由、ローズ一家が彼を優しく迎えた理由、パーティの目的が明かされ、パーティの際にローガンが叫んだ『ゲット・アウト』=「出ていけ」の意味が分かります。

かつて黒人たちを奴隷としていた白人たち。本作は労働力ではなく、黒人の強靭な肉体そのものを我が物にするという、誰もが想像もしなかった恐怖のホラーなのです。

本作は2017年第90回アカデミー賞脚本賞を受賞しています。

お勧め度:(3.8/5)

ドント・ブリーズ(2016年)

若い男女三人組の強盗が、盲目の老人が一人で暮らす邸宅を襲うが、そこで老人の激しい反撃に会ってしまうというストーリーです。

年寄りを舐めてかかった若者たちの悲劇

老人を演じるのが、『アバター』で主人公と敵対する大佐を演じたスティーヴン・ラング。

彼が演じるだけあって、普通の老人ではありません。

元軍人で格闘技に長けているかなりの凄腕。

強盗のリーダー格の青年をあっという間に殺害してしまいます。

それを目の当たりにした根は真面目な青年アレックスと金に執着心を持つ少女ロッキーは老人に気づかれないように息を殺して逃げまわるのですが・・・。

ちなみにタイトルの「Don’t Breathe」の意味は「息をするな」です。

最初のうちは被害にあった老人の方を応援して観ていたの僕。

でも老人の本性を知った時、こいつは異常だ、なんとか若者たち逃げてくれ、という気持ちに。

腕力だけでない老人の異常性

老人は自分の娘を交通事故で失っていたという過去があり、そのことが老人を異常性を引き出していたのです。

失ったものを取り戻す。老人が彼女に何をしたのか?

それを知ったとき、閉じ込められたこの屋敷から早く逃げ出したくなります。

特に若い女性には刺激が強い作品です。

映画 『ドント・ブリーズ』 予告
映画 『ドント・ブリーズ』 予告

お勧め度:(3.8/5)

ザ・ギフト(2015年)

ザ・ギフト(原題:The Gift)というタイトルから、本作はほのぼのとしたヒューマニズム溢れる作品のように感じる方もいるかもしれません。

しかし、本作はドロドロした人間のエゴを皮肉った作品なのです。

いじめられっ子がいじめっ子に復讐する話

情報セキュリティ会社に勤めるジェイソン・ベイトマン演じるサイモンが、転職で故郷の街に引っ越し、そこで高校時代の同級生だったゴードンと再会するところから物語が始まります。

引っ越し祝いとしてワインを送ったゴードン。サイモンはそのお礼にゴードンを夕食に招きます。そしてまたゴードンは夕食のお礼として、鯉を送ります。

ゴードンはサイモンを親友として接して来ますが、サイモンはゴードンのことがあまり記憶になく、またサイモンの妻ロビンに親し気にする彼の態度に不信感を憶えます。

ロビンは高校時代のゴードンとの思い出を話したがらないサイモンに不信感を抱き、友人の取り成しで面会したサイモンの高校時代の友人からサイモンがゴードンをイジメていたことを訊きます。

ゴードンはサイモンの中傷が原因で一家崩壊の目に遭っていたのでした。

出世のためなら手段を選ばないサイモン

サイモンはライバルとなる同僚が不利になるような書類を作成し、出世を企てます。出世のためなら手段を選ばない彼の非情な性格にロビンは次第に嫌気がさしてきます。

妻ロビンの妊娠、出産、でもその相手は?

キャリアウマーンだったロビンは多忙だったことで、心を病み、子供にも恵まれていませんでした。

やっと妊娠でき、めでたく出産。

喜ぶサイモンでしたが、ロビンから別れを告げられます。

不正が発覚し、会社を追われたサイモンは失意のうちに帰宅。

自宅には久しぶりにゴードンからの贈り物が届いていました。包の中にはDVDが入っていて、それを再生したサイモンは驚愕します。

ゴードンがかつて自分をイジメた相手に送った最後の贈り物。それは恨みを晴らすには十分過ぎる最悪のギフトだったのです。

本作は相手を貶めてまで自分の出世を願う男が最後にすべてを失うという話。人間のエゴがやがて最強の恐怖を携えて帰ってくるという作品です。

お勧め度:(3.5/5)


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今のところ3作品だけですが、今後、鑑賞した作品で紹介したい作品が出てきたら更新させていただきます。

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