今まさに共感できる~気付かぬ間に異星人に支配された社会を描いたSF『ゼイリブ』

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1980年代から2000年初め頃のSF、ホラー映画の名作を生んだ監督のひとりにジョン・カーペンターがいます。

SFとかホラーというと、中には難解な作品もありますが、ジョン・カーペンター作品は分かりやすい、エンターテインメント性が強いものが多いような気がします。

と言っても、僕が今まで鑑賞したのは『ニューヨーク1997』(1981年)、『遊星からの物体X』(1982年)、『ゴースト・ハンターズ』(1986年)、『ゴースト・オブ・マーズ』(2001年)のみで、18作品ある監督作品の中、たった4作品しか観ていなかったですけど。

数あるまだ観ていないジョン・カーペンター監督作品の中から今回は『ゼイリブ』を鑑賞しました。

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2018年に公開30周年を迎え、HDリマスター化リバイバル公開

『ゼイリブ』が日本で公開されたのが1989年。2019年でちょうど30年経っています。昭和が終わり、平成が始まった年です。

30周年を記念して、HDリマスター化された本作が劇場でリバイバル公開されました。

宇宙人に洗脳され支配されていた都市

タイトルは原題の『They Live』をそのまま日本語で表示したものです。直訳すると「彼らは住んでいる」っていうようになるでしょうか。

宇宙人に知らぬ間に侵略されたアメリカの都市が舞台。都市の住民は貧富の差が激しい。宇宙人によって乗っ取られた国家中枢部に従う者には出世コースが与えられ、経済的に裕福な地位にいることができていたが、それはほんの一部だけで、大半の人々は宇宙人の存在にも気が付いていない。

侵略者に気が付いた自警団組織により、人間に扮した宇宙人を透視できるサングラスが作られていた。偶然、サングラスを手に入れた主人公ナダは街中に服従を意味するサブリミナル効果を狙った文字が掲示されているのに気が付く。そして、街を闊歩する宇宙人たちの姿を見る。

警察官、銀行員、デパート店員などすべての生活インフラに宇宙人が侵入しており、放送局からはアナウンサーに扮した宇宙人がプロパガンダを流していた。

『They Live』(彼は住んでいる)というタイトル通り、知らぬ間に宇宙人に支配されていた都市とそれに抵抗する住人たちを描いた作品です。

『ゼイリブ 製作30周年記念HDリマスター版』予告編

現代社会を風刺した作品

本作は宇宙人が登場するSF作品ですが、1980年代当時の物質主義的思考の批判やマスメディアを使って人々を洗脳している特権階級への風刺が盛り込まれています。

30年経った今でも当時の社会情勢と変化はなく、人々は物質主義的思考だし、マスメディアに加えて、誰でも自由に言いたいことが発言できるインターネットというメディアも登場しています。

巨大な得体の知れない力によって、知らないうちに情報はコントロールされていて、我々は都合のいいように操られているのかも知れません。何が正しいことなのか判別できる柔軟な思考を持つことが必要なのです。

お勧め度:(3.5/5)

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SF映画洋画
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