友達関係から恋人同士になれないもどかしさは、誰もが経験したことのある感情ではないでしょうか。
友達として長い時間を過ごしてきた相手だからこそ、相手のことをよく知っていて、一緒にいて安心感があるのです。また、友達として信頼関係も築けているため、恋人になったとしても、安心して付き合っていくことができると思うのです。
しかし、友達としての関係を維持するために、自分の気持ちを抑え込んでしまうこともあります。その結果、相手に自分の気持ちが伝わらず、友達関係のままになってしまうのです。
今回は友達から恋人同士になれないもどかしい関係を描いた3つの作品を紹介いたします。
『500日のサマー』
2009年製作／96分／PG12／アメリカ
原題：(500) Days of Summer
配給：20世紀フォックス映画
劇場公開日：2010年1月9日
『500日のサマー』は、2009年に公開されたアメリカのラブコメディ映画です。運命の恋を信じる男と、恋愛は自由だと考える女の、500日間の恋の物語を描いています。
あらすじ
建築家を夢見つつ、グリーティングカード会社で働くトム・ハンセン（ジョセフ・ゴードン＝レヴィット）は、新しく入社してきた秘書のサマー・フィン（ズーイー・デシャネル）に一目ぼれします。トムはサマーに猛アタックし、ついに一夜を共にします。しかし、サマーは「恋人は不要」と語り、トムとの関係は友達以上恋人未満の状態が続きます。
そんな中、トムはサマーの魅力に引き込まれていきます。サマーと過ごす時間は、トムにとって最高の瞬間でしたが、サマーはトムの気持ちに応えることができず、ふたりは別れてしまいます。
別れた後も、トムはサマーを忘れることができません。サマーとの思い出を振り返りながら、トムは成長していきます。
見どころ
本作は、トムとサマーの恋が、500日という長い期間にわたって描かれています。その中で、トムとサマーの恋が、どのように変化していくのかが丁寧に描かれています。
トムは、サマーに恋をするあまり、彼女の良いところしか見えなくなってしまう。しかし、別れた後、トムはサマーの欠点にも気づき始める。そして、トムはサマーとの恋を振り返ることで、成長していくのです。
トムは、サマーとの恋を通して、大きく成長していきます。最初は、運命の恋を信じ、サマーに依存していたトム。しかし、別れた後、トムはサマーとの恋を振り返ることで、自分自身と向き合うようになります。そして、トムは、恋愛に依存せず、自分の人生を歩んでいこうと決意するのです。
恋愛映画でありながら、人生の意味や、成長について考えさせられる映画です。一度観たら忘れられない、心に残る作品です。
『あと1センチの恋』
2014年製作／103分／PG12／ドイツ・イギリス合作
原題：Love, Rosie
配給：ファントム・フィルム
劇場公開日：2014年12月13日
『あと1センチの恋』は、イギリスの田舎町で6歳の時から一緒に過ごしてきた幼なじみの男女の12年間にわたるすれ違いの恋を描いたラブストーリーです。
あらすじ
ロージー（リリー・コリンズ）とアレックス（サム・クラフリン）は、6歳の時から一緒に過ごしてきた幼なじみ。お互いを大切に思いながらも、恋人という関係には発展せず、友達以上恋人未満の関係を続けています。
高校卒業後、ロージーはアレックスと一緒にアメリカのボストンにある大学へ進学することを夢見ていました。しかし、ロージーは妊娠してしまい、地元に残って子育てをすることに。アレックスはロージーを残し、一人でボストンへ旅立ちます。
アレックスはボストンで出会ったサラと結婚し、ロージーは地元でカフェを開業します。しかし、ロージーとアレックスは、お互いのことを忘れることができず、何度もすれ違いを繰り返します。
12年の時を経て、ロージーとアレックスは再会します。お互いの気持ちに気づいた二人は、ようやく結ばれることを決意します。
見どころ
本作の見どころは、幼なじみの男女の12年間にわたるすれ違いの恋を、丁寧に描いている点です。
ロージーとアレックスは、お互いを大切に思いながらも、自分の気持ちを素直に伝えることができず、何度もすれ違いを繰り返します。そのすれ違いは、単なる偶然や運命のいたずらだけではなく、二人の性格や価値観の違いによっても引き起こされています。
映画では、そんなロージーとアレックスの12年間の軌跡を、ユーモアと切なさたっぷりに描いています。
また、この映画には、ロージーとアレックスの周囲の人々も魅力的なキャラクターとして描かれています。ロージーの親友のジョシュや、アレックスの妻のサラなど、彼らの存在が、ロージーとアレックスの恋に大きな影響を与えていきます。
本作は、幼なじみの恋を描いた映画ですが、恋愛映画という枠を超えて、人生の喜びや悲しみ、そして愛の意味を教えてくれる作品です。
ロージーとアレックスの12年間のすれ違いは、誰もが経験したことのあるような、切なくも普遍的なものです。そんな彼らの物語に、きっと共感できるはずです。
また、この映画は、恋愛だけでなく、家族や友情の大切さも教えてくれる作品です。ロージーとアレックスの周囲の人々は、彼らの恋を支え、成長させてくれる存在です。そんな彼らの存在に、きっと温かい気持ちになるはずです。
もし、あなたが幼なじみの恋に憧れているなら、ぜひこの映画を観てみてください。きっと、あなたの心に残る作品になるはずです。
『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
2011年製作／107分／G／アメリカ
原題：One day
配給：アスミック・エース
劇場公開日：2012年6月23日
『ワン・デイ 23年のラブストーリー』は、23年間にわたって毎年7月15日を一緒に過ごす男女の物語です。
あらすじ
1988年7月15日、エマ(アン・ハサウェイ)とデクスター(ジム・スタージェス)は大学の卒業式で出会った。真面目でしっかり者のエマと、自由奔放で恋多きデクスターは、惹かれあいながらも恋人ではなく友人としての関係を選びます。
2人はその後23年間、毎年7月15日を一緒に過ごすようになります。その中で、エマはデクスターへの想いを募らせていくが、デクスターはなかなか気づいてくれません。
エマは作家を夢見て、デクスターはテレビの人気司会者として成功を収めます。2人はそれぞれに恋愛を経験し、すれ違うこともあります。
しかし、ある年、デクスターはエマに結婚を申し込みます。エマは嬉しさのあまり、デクスターを拒絶してしまうのでした。
その後、2人は再びすれ違い、10年ぶりに再会。エマは結婚し、デクスターは離婚していました。2人は再び友人としての関係を築き直し、お互いの人生を支え合っていきます。
そして、23年目の7月15日、デクスターはエマに再び結婚を申し込みます。エマはデクスターの想いを受け止め、2人はついに結ばれるのです。
見どころ
本作の見どころは、23年間にわたる男女の恋を、1日ごとに切り取って描いている点です。
23年間という長い年月の中で、二人は恋人同士になったり、別れたり、結婚したり、離婚したりと、さまざまな経験をします。そんな二人の人生を、丁寧に描いています。
また、この映画には、時を重ねるごとに変化していく二人のファッションや音楽も見どころです。23年前の1988年から2011年までのファッションや音楽を、映画の中で確認することができます。
本作は、恋愛映画という枠を超えて、人生の喜びや悲しみ、そして愛の意味を教えてくれる作品です。
23年間という長い年月の中で、二人はさまざまなことを経験し、成長していきます。そんな二人の物語に、きっと共感できるはずです。
また、この映画は、恋愛だけでなく、友情の大切さも教えてくれる作品です。エマとデクスターは、親友として23年間の時間を共に過ごしてきました。そんな二人の友情は、とても尊いものであると言えるでしょう。
もし、あなたが恋愛映画を探しているなら、ぜひこの映画を観てみてください。きっと、あなたの心に残る作品になるはずです。
本作は、恋愛映画という枠を超えて、人生の喜びや悲しみ、そして愛の意味を教えてくれる作品です。
友達から恋人へ関係を進めるためには
友達から恋人へ関係を進めるためにはどうしたらいいでしょうか？
自分の気持ちを伝えられない人は、相手に好意を寄せていることを意識しすぎてしまい、告白することができないというケースが多いようです。また、相手の気持ちがわからない人は、相手が自分をどう思っているのかがわからなくて、踏み出せないというケースもあるでしょう。
そして、関係を壊したくない人は、友達としての関係を大切にしていて、恋人になることで関係が壊れてしまうのではないかと不安に思うのです。
友達関係から恋人同士になるためには、まずは自分の気持ちを伝えることが大切です。相手に好意を寄せていることを素直に伝えることで、相手も自分の気持ちに気づくかもしれません。
また、相手の気持ちも確かめてみましょう。相手が自分をどう思っているのかを直接聞いてみるのも良いですし、相手の行動や言動から気持ちを読み取るのも良いでしょう。
そして、関係を壊したくないという不安がある場合は、まずは友達としての関係を大切にしながら、徐々に距離を縮めていくのも良いでしょう。
友達関係から恋人同士になることは、決して簡単なことではありません。しかし、勇気を出して自分の気持ちを伝えることで、きっと良い結果が待っているはずです。
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