2024年3月29日に劇場公開された「ゴーストバスターズ」シリーズ最新作「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」が2025年3月8日にAmazon Prime Videoで見放題配信が開始されました。またAmazon Prime Videoでは「ゴーストバスターズ」シリーズ過去作も見放題配信されています。今回は「ゴーストバスターズ」シリーズ過去作と最新作「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」の概要と見どころを解説していきます。
1984年に公開された「ゴーストバスターズ」は、コメディ、ホラー、SFが絶妙に融合した映画として世界中で愛され、社会現象を巻き起こしました。それから40年、シリーズは進化を続け、新世代のファンも獲得しながら2024年に最新作「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」を迎えました。この記事では、各作品の解説とその魅力、そして最新作の見どころをたっぷりお届けします。さあ、ゴースト退治のプロたちと一緒に、ニューヨークの街を駆け抜ける冒険を振り返ってみましょう!
1. 「ゴーストバスターズ」(1984) – 伝説の始まり
「ゴーストバスターズ」は、アイヴァン・ライトマン監督のもと、ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミスが主演を務めたシリーズ第1作。超常現象を研究する3人の科学者が大学をクビになり、幽霊退治ビジネスを始めるという奇抜な設定が特徴です。ニューヨークを舞台に、ゴーストバスターズが「プロトンパック」を背負い、個性豊かなゴーストたちと戦います。クライマックスでは、巨大な「ステイパフト・マシュマロマン」が登場し、観客を驚かせました。
この作品の最大の魅力は、ユーモアとホラーのバランスです。ビル・マーレイの皮肉たっぷりな演技や、ダン・エイクロイドのオタクっぽい熱意が、緊張感あるゴースト退治に軽妙な笑いをプラス。また、レイ・パーカー・ジュニアの主題歌「Ghostbusters」は一度聴いたら忘れられないキャッチーさで、映画の象徴となりました。当時としては斬新な特殊効果も見どころで、アナログ感あふれるゴーストデザインが今見ても独特の味わいがあります。興行収入は約2億8200万ドルを記録し、80年代を代表するコメディ映画として歴史に名を刻みました。
マシュマロマンがニューヨークの街を闊歩するシーンは、敵ながら愛らしいキャラクターとしてファンの心をつかみました。ゴーストバスターズの「ECTO-1」が街を疾走する姿も、シリーズのアイコンとして定着しています。
2. 「ゴーストバスターズ2」(1989) – 再結集の熱狂
前作から5年後の設定で、ゴーストバスターズは活動停止に追い込まれ、メンバーはそれぞれ別の道を歩んでいます。しかし、ニューヨークで再び怪現象が頻発し、ディナ(シガニー・ウィーバー)の赤ちゃんを狙う大魔王ヴィーゴの脅威が明らかに。チームは再結成し、スライムまみれの戦いを繰り広げます。監督と主要キャストは前作から続投し、懐かしさを感じさせる続編となりました。
「2」の魅力は、前作のノリを継承しつつ、新たな敵や展開でファンを楽しませた点です。特に、スライマーが再登場し、コミカルな活躍を見せるのが嬉しいポイント。クライマックスでは自由の女神像が動き出すという大胆なアイデアが飛び出し、前作のマシュマロマンに匹敵するインパクトを残しました。80年代らしいポップな雰囲気とユルいユーモアが詰まっており、懐かしさとともに痛快なエンタメを楽しめます。ただし、興行収入は2億1500万ドルと前作ほどの大ヒットには至らず、やや評価が分かれた作品でもあります。
自由の女神像がゴーストバスターズの手で動き出し、ヴィーゴに立ち向かうシーンは圧巻。スライマーがトレバーに絡む場面も、ファンにはたまらない小ネタです。
3. 「ゴーストバスターズ」(2016) – 新しい風を吹き込んだリブート
2016年版は、オリジナルとは異なるパラレルワールドを描いたリブート作品。クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズという女性4人が新世代のゴーストバスターズとして活躍します。監督はポール・フェイグで、オリジナルキャストがカメオ出演するファンサービスも。ニューヨークを舞台に、新たなゴースト退治が展開されます。
この作品の魅力は、女性キャストによるフレッシュな化学反応です。メリッサ・マッカーシーの豪快さやケイト・マッキノンの奇抜なキャラが光り、コメディ色がより強くなりました。クリス・ヘムズワース演じるドジっ子受付嬢も笑いを誘います。現代的な映像技術で描かれたゴーストは迫力満点で、特にクライマックスの戦闘シーンは見ごたえあり。ただし、オリジナルファンの間では賛否が分かれ、興行収入2億2900万ドルと予算を考えると苦戦した印象です。
ゴーストの大群がニューヨークを襲うシーンは、現代的なVFXが活きた迫力ある映像。オリジナルキャストのカメオ出演も、過去と未来をつなぐ嬉しいサプライズでした。
4. 「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(2021) – 新世代への継承
オリジナルシリーズの正統な続編として、ジェイソン・ライトマン(アイヴァン・ライトマンの息子)が監督を務めた「アフターライフ」。舞台は田舎町に移り、スペングラー博士の孫であるフィービー(マッケンナ・グレイス)が主人公。祖父の遺した装備を発見し、兄トレヴァー(フィン・ウルフハード)や仲間たちとゴースト退治に挑みます。オリジナルキャストも再登場し、過去と現在をつなぐ物語が描かれました。
この作品は、ノスタルジーと新しさが共存するバランスが魅力。フィービーの成長物語を中心に据えつつ、オリジナルメンバーへのリスペクトが感じられます。田舎町の静かな雰囲気から一転、ゴーストとの戦闘が始まる展開は緊張感たっぷり。マシュマロマンのミニ版が登場するなど、ユーモアも健在です。ただし、旧メンバーが活躍しすぎて新世代が埋もれがちとの声もあり、継承の意図が中途半端に感じられる部分も。
フィービーが祖父の地下研究室でゴーストトラップを開けてしまうシーンは、シリーズの新たな幕開けを感じさせます。ラストの旧メンバーとの共闘も、涙なしには見られません。
5. 「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」(2024) – 最新作の挑戦
2024年3月29日に公開された「フローズン・サマー」は、「アフターライフ」の続編であり、監督はギル・キーナン。舞台は再びニューヨークに戻り、真夏の街が謎の氷河期に突入。スペングラー家のフィービーたちが、全てを凍らせる史上最強ゴースト「ガラッカ」に立ち向かいます。新旧キャストが勢揃いし、ポール・ラッドやビル・マーレイらが再び登場。シリーズ40周年を記念する作品として注目されました。
「フローズン・サマー」の魅力は、原点回帰と新世代の融合です。ニューヨークの街並みや消防署が再登場し、懐かしさを感じさせつつ、フィービーの成長や新たな敵との戦いが新鮮さを加えています。ガラッカの「デス・チル」という能力は、これまでのゴーストとは一線を画す脅威で、視覚的なインパクトも抜群。スライマーの出番が増えたり、旧メンバーがサポート役に徹するなど、ファン心をくすぐる要素が満載です。批評家からはキャストの多さやシリアスすぎるトーンへの指摘もあるものの、エンタメとしての完成度は高いと評価されています。
真夏のビーチが一瞬で氷の世界に変わるシーンは、映画のスケール感を象徴しています。フィービーと新キャラとの友情や、家族の絆を描くドラマも心温まるポイント。旧メンバーがガラッカに挑む姿は、シリーズの集大成としての感動を与えてくれます。
シリーズ全体の魅力と最新作への期待
「ゴーストバスターズ」シリーズの魅力は、世代を超えて楽しめるユーモアと冒険心にあります。科学者たちがゴーストと戦うというユニークな設定、個性的なキャラ、印象的なガジェット、そしてあのテーマ曲。これらが40年間、ファンを惹きつけてきました。最新作「フローズン・サマー」は、過去への敬意と未来への一歩を両立させ、シリーズの新たな可能性を示しています。次回作が続くかは未知数ですが、この作品が新世代にバトンを渡す良い着地になったことは間違いありません。
結び
「ゴーストバスターズ」は、単なるコメディ映画を超え、友情や勇気、ユーモアを教えてくれる存在です。1984年の初代から2024年の「フローズン・サマー」まで、各作品が持つ個性と進化を楽しむことで、シリーズの奥深さがより感じられるはず。お化けが出たら誰を呼ぶ?もちろん、「ゴーストバスターズ」ですよね!最新作を観て、もう一度あのテーマ曲を口ずさみながら、ニューヨークのゴースト退治に思いを馳せてみてください。
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