4Kリマスター版が公開された『トータル・リコール』ってどんな作品なのか?

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1990年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で公開されたSF大作『トータル・リコール』が4Kデジタルリマスター化され2020年11月27日に劇場公開されました。

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4Kデジタルリマスターとは?

4Kデジタルリマスター化とは35ミリフィルム映像を4Kデジタルデータに変換することです。手順は元映像である35ミリフィルムの汚れ、傷を修復し、4K解像度でデジタルスキャンしデジタルデータ化。そこからPC上で1コマづつチェックし、ノイズ除去、色調補正などの修復(レストア)作業をしていきます。1秒24コマ、1分1440コマ、2時間作品だと172,800コマの作業となります。すべて目検の手作業です。最後に色合いや輝度などを調整するグレーディングが行われ完成となります。

原作はフィリップ・K・ディックの短編SF

原作はアメリカの小説家フィリップ・K・ディックが1966年に発表した40ページほどの短編SF小説『追憶売ります』です。

フィリップ・K・ディックの作品の多くが映画化され、特に有名なのが『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作とした『ブレード・ランナー』。他にはスティーヴン・スピルバーグが監督し、トム・クルーズが主演した『マイノリティ・リポート』、ジョン・ウーが監督し、ベン・アフレックが主演した『ペイチェック 消された記憶』、ニコラス・ケイジが主演した『NEXT -ネクスト-』、マット・デイモンが主演した『アジャストメント』、そして『トータル・リコール』新旧2作品など。

監督はポール・バーホーベン

本作の監督はポール・バーホーベン。1987年公開の『ロボコップ』で一躍有名になった監督です。

『ロボコップ』の次の作品が『トータル・リコール』、そして1992年公開の『氷の微笑』。『トータル・リコール』に出演したシャロン・ストーンをヒロインに起用して大ヒットした作品です。取調室で足を組みかえるセクシーなシーンが有名でしたね。

シュワルツェネッガーが映像化熱望、主演

壮大な世界観のために映像化不可能と言われていた原作をアーノルド・シュワルツェネッガーが熱望。彼が主演し、当時の最高額となる7,000万ドルもの製作費を投入し映像化されました。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』『ダイハード2』など話題作が公開される中、全米初登場1位、その後7週にわたり1位の座を守り続けSFの金字塔となりました。

日本での公開時にもテレビCM、雑誌などマスメディアで大々的にPRされていたのを記憶しています。

それでは『トータル・リコール』がどんな作品なのか紹介していきましょう。

実際に体験したかのような記憶を売る会社

本作に登場するリコール社は実体験したかのような記憶を脳に植え付けることができる装置を開発した会社で、装置を使って宇宙旅行の記憶を売っています。

装置は結構大掛かりなもので、手術用の大きな椅子に座り、頭部から電磁波を浴びて脳に偽装記憶を植え付けます。本当に体験したようなリアルな記憶が植え付けられます。地球に居ながら宇宙旅行が疑似体験できるわけです。

自身の正体を探るミステリー仕立てな展開

本作の面白さはミステリー仕立てになっていること。

主人公が記憶を失っているという設定で、自分が何者なのかを探っていくストーリー展開になっています。

毎夜、行ったこともない火星の夢を見る主人公クエイド。火星に移住したいと願う彼は「秘密諜報員として火星を旅する」という疑似体験をするためにリコール社へ出向きます。

しかし、疑似体験中に暴れだしたクエイド。トラブルを恐れたリコール社は彼が社に訪れた記憶を消すため麻酔をかけ、タクシーに乗せ自宅に送り返します。

自宅途中、謎のグループに襲われますが、なぜか身に着けたこともないはずの格闘技で撃退。そのあと自宅に帰るも、最愛の妻からも攻撃を受けてしまいます。

彼女はクエイドの記憶は偽物であり、自分は彼を監視する役目であることを告げます。

混乱するクエイドのもとに迫りくるリコール社の幹部と部下たち。

なんとか彼らを振り切ったクエイドは謎の男からカバンを受け取ります。中にあったパソコンに映し出されたのは自分に瓜二つのハウザーと名乗るもう一人の自分。

彼のメッセージに従い火星へ向かいます。

自分は何者なのか?彼は火星で驚愕の事実を知ることになるのです。

異形のミュータントたちの登場

もうひとつの見どころが火星植民地の住人である異形のミュータントたち。

特に話題になったのが三つの乳房を持つ女ですが、他にも顔半分がただれたように変化した男女や本作の重要な役どころとなる反乱グループのリーダーが男の腹部に宿る胎児のような姿だったり。

特殊メイクを担当したのがロブ・ボッティン。本作前には『ハウンリング』『遊星からの物体X』などを手掛けています。彼は本作で第63回アカデミー賞特別業績賞を受賞しました。


トータル・リコール (字幕版)

2012年にリメイク版が公開される

2012年にはレン・ワイズマン監督によりリメイク版が公開されました。

主演はコリン・ファレルで、舞台は火星ではなく、21世紀末の荒廃した地球となっています。

地上の大半が居住不可能となり、富裕層が住む北半球ヨーロッパを中心とした区域と貧困層が住むオーストラリアを中心とした区域での攻防を描いています。


トータル・リコール 劇場版 (字幕版)

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