ランボーシリーズ38年目の終結作『ランボー ラスト・ブラッド』と前4作『ランボー』シリーズ振り返る

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2020年6月12日に劇場公開された『ロッキー』シリーズに次ぐシルベスター・スタローンの代表作『ランボー』シリーズの第5作目『ランボー ラスト・ブラット』。同年12月2日にBlu-ray DVD販売開始されました。レンタルも同時開始されています。

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ここからネタばれありますので注意してください。

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5作目でランボーが戦う相手はメキシコの人身売買組織

『ランボー ラスト・ブラッド』でランボーが戦う相手はメキシコの人身売買組織。

前作『ランボー/最後の戦場』から11年後が舞台。ビルマからアリゾナ州ボウイの亡き父の牧場に戻ったランボーは旧友マリア・ベルトランとその孫娘ガブリエラと共に暮らしていました。

ランボーにとって二人は家族同然であり、これまで戦場で戦い疲れていたランボーにとって、やっと見つけた幸福な日々でした。

行方不明の父親に会う、それが不幸の始まり

大学進学を目前に控えていたガブリエラ。彼女の願いは家族を捨てた父親に会うこと。なぜ自分を捨てたのか真実を知りたかったのです。そして彼女はランボーの警告も聞かずメキシコへ渡ります。

父親の会うことができたガブリエラですが、彼の冷たい態度に傷心。傷を癒すため夜の街に出た彼女は人身売買の組織に連れ去られてしまいます。

愛する者を失ったランボーの怒りが爆発

ガブリエラがメキシコに渡ったことを知ったランボーは単身メキシコに向かいます。そして彼女をメキシコへ誘った彼女の幼馴染からガブリエラが人身売買の組織に連れ去られたことを知ります。

単身、人身売買組織のアジトへ乗り込んだランボー。しかし、多勢に無勢で、彼は組織の集団に取り囲まれ、ボコボコにされてしまいます。

満身創痍の状態の彼を救ったのが、女性フリージャーナリストのカルメン。彼女の妹も人身売買組織の手に落ちて命を落としていたのでした。

ランボーが乗り込んだことが仇となり、ガブリエラは見せしめのために麻薬付けにされたうえに売春宿で何度もレイプされてしまいます。

怪我が癒えるまでカルメンの家で過ごしていたランボー。ガブリエラを救い出すため、カルメンから聞き出した売春宿へ向かい、彼女を救い出すことに成功します。

彼女を車に乗せてメキシコ国境線を超えた二人でしたが、麻薬の過剰摂取により、ガブリエラは息を引き取ってしまいます。

11年間娘のように可愛がり、生きる希望を与えてくれた彼女の死。ランボーの怒りが爆発します。

戦いの舞台は休息の場だった彼の牧場

ランボーは住んでいた牧場に戦場さながらの仕掛けを施し、人身売買組織の主要メンバーを誘き出すために再びメキシコへ向かいます。

手始めにガブリエラを麻薬付けにした幹部メンバーを襲い、首を切断。自分が殺ったという目印として死体の胸にカブリエラの写真をナイフで突き刺しておきました。

数十名の傭兵を従えて、ランボーの待つ牧場に乗り込んだ人身売買組織。しかし、戦場慣れしたランボーにとって彼らは赤子の手を捻るごとく。次々と彼の餌食になっていきます。

迫力満点の戦闘シーン

ランボーが傭兵たちを殺戮していくシーンは迫力満点。まるでスプラッタームービーを観ているようです。中盤まで堪えていたモヤモヤが一気に爆発。快感さえ感じます。

最後の組織のボスと対決するシーンはランボー作品でお馴染みの武器である弓矢が登場。ランボーファンにはたまらないシーンです。

70歳を超えたスタローン。さすがに表情に老いは感じられますが、切れのあるアクションは健在です。

【公式】『ランボー ラスト・ブラッド』6.12公開/特報

お勧め度:(3.5/5)

ランボーシリーズ過去4作品を振り返る

シリーズ5作品目『ランボー ラスト・ブラッド』を満喫するには前4作品を観ておいた方がいいでしょう。

ベトナム戦争帰還兵の反乱を描いた『ランボー』が公開されたのが1982年、今から38年前です。

同年に『ロッキー3』も公開され、すでに『ロッキー』シリーズで名が知れ渡ったスタローンのもうひとつの看板シリーズとなり、アクションスターのイメージを決定付けたシリーズとなりました。

『ランボー』(1982年)

原作はディヴィッド・マレルの処女出版小説『一人だけの軍隊』(原題:First Blood)。本作のタイトルも「First Blood」。英語圏以外の国では『ランボー』というタイトルで公開されているようです。

参考:https://www.imdb.com/title/tt0083944/releaseinfo?ref_=tt_ql_9

『ロッキー』シリーズ同様にスタローンの代表作となっていますが、最初はスティーブ・マックイーンが主演だったそうで、マックイーンが体調不良で降板後に紆余曲折の末、スタローンが主役を射止めたようです。

ベトナム帰還兵であるジョン・ランボーが戦友と再会するためにワシントン州の田舎町を訪れ、そこでブライアン・デネヒー演じる保安官ティーズルから不審者として扱われるところから物語が始まります。

逮捕されたランボーは取調室で乱暴を受けた際、戦時の恐怖がフラッシュバック。署内の保安官たちを素手で叩きのめし、山中へ逃げ込みます。ここからランボーと保安官たちの一人対複数の戦いが始まります。

些細な偏見から一人の男が凶暴な兵器に化していく。ベトナム戦争から受けたアメリカの負の遺産を象徴する作品となっています。

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ランボー (字幕版)

お勧め度:(3.7/5)

『ランボー/怒りの脱出』(1985年)

ベトナム戦争を題材とした前作が、当時の米国民からの反発もあり、中規模ヒットに留まったことを受け、本作以降は戦争アクション路線へ変更。

前作のタイトルに付かなかった主人公の名前である”Rambo”ですが、本作では”Rambo: First Blood Part II”として”Rambo”が付くようになりました。

前作『ランボー』で刑務所収監されたジョン・ランボーがリチャード・クレンナ演じる元上官サミュエル・トラウトマン大佐から特赦と引き換えに特殊任務を依頼されるところから物語が始まります。

依頼された特殊任務はベトナムの捕虜収容所付近に潜入し、戦後10年以上経過してもなお囚われている捕虜の証拠写真を撮影するということ。

CIA所属のマードック司令官の支援を受け、タイの米軍基地からベトナムへ潜入したランボー。女性情報員コー・バオと落ち合い収容所へ向かい捕虜1人を救出、ベトナム軍の追跡をかわし、救出場所へ到着するも、任務外であった捕虜を連れ出したことでマードックは任務中止を告げ、ランボーたちを置いたまま救出ヘリは帰還してしまいます。

マードックの目的はベトナム戦争は終結し、捕虜として囚われた兵士は存在していないことを世間に知らしめること。その証拠としてランボーに捕虜収容所付近の写真を撮らせようとしたのでした。

置き去りにされたランボーたちは捕虜収容所に連れ戻され、ベトナムを支援しているソ連軍将兵の前で拷問を受けます。

彼の窮地を救ったのがバオ。彼女の機転により脱出に成功したランボー。お礼に彼女の夢であった渡米を約束しますが、その直後、彼女はベトナム兵に狙撃されてしまいます。

ランボーはバオの仇討ちと捕虜の救出を決意し、敵への反撃を開始。ここから人間離れした戦闘マシンと化したランボーの活躍が見どころとなります。

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ランボー:ファーストブラッド パートII (怒りの脱出) (字幕版)

お勧め度:(3.5/5)

『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)

ランボーシリーズ3作目にあたる本作の舞台はアフガニスタン。タイトル原題も”Rambo III”。

前2作で追った心の傷を癒すべくタイ・バンコクの寺院にいたランボーにかつての上司であるトラウトマン大佐が会いに来ました。彼はソ連軍の残虐行為が横行するアフガニスタンのジュルム地区にミサイルと支援物資を供給するための現地調査の任務を負ったため、ランボーにボディガードを依頼しに来たのです。しかし、ランボーは「俺の戦争は終わった」と告げ、依頼を固辞します。

しかし、現地に赴任したトラウトマンがソ連軍に捕らえられたことを知ったランボーは彼を救出するために現地へ赴きます。

本作での敵は大国のソ連。当時、ソ連がアフガンへ侵攻した社会背景を題材にしています。

登場する武器もイスラエル軍が協力しただけあって前回よりもパワーアップし、迫力満点。

スタローンも身体を張ったアクションをこなし、爆発の衝撃で飛んできた木の枝が右脇腹に刺さるアクシデントがあったものの、火薬を傷口に付け、炎で治療する一連の行動をそのまま映画のシーンとして使っています。

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ランボー3 (字幕版)
お勧め度:(3.3/5)

『ランボー/最後の戦場』(2008年)

前作から20年を経て製作された作品で、監督、脚本、主演をシルベスター・スタローン自身が行っています。

スタローンが62歳の時の作品ですが、年齢を感じさせない逞しい肉体とアクションを劇中で披露しています。

本作でランボーが対決するのが、ミャンマー陸軍第360軽歩兵大隊。少数民族カレン族の村を襲撃し、村人を虐殺し、子供は兵士するために連行していきます。

舞台としてミャンマーが選ばれたのは、「現実に残忍な暴力や虐殺が起こっている地域を舞台にしたい」というスタローンの強い意志から。

ミャンマー隣国のタイ北部のジャングルで、ボートによる運搬やヘビ狩りを生業としながら、ひっそりと暮らしていたランボーですが、カレン族の村へ運んだキリスト教系NGOの一行がミャンマー陸軍第360軽歩兵大隊に捕らえられたことを知り、 キリスト教支援団から派遣された傭兵と共に救出に向かいます。

キャチフレーズである「ムダに生きるか、何かのために死ぬか、お前が決めろ」はミャンマー軍の反撃を恐れ、退散しようとする傭兵のリーダーにランボーが告げた言葉で、ランボー自身が誰かのために戦う宿命にあることを認識していることを表しています。

ミャンマー軍兵士が村人を虐殺するシーンが衝撃的で、こういうシーンが苦手の方にはかなりキツイです。覚悟して観ないといけないです。

ランボーたちがNGOの一行を救出し、逃走する最中でミャンマー軍兵士たちを次々とやっつけていくシーンは爽快です。

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ランボー 最後の戦場 (字幕版)

お勧め度:(3.5/5)

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全作品とも、新たにレストアした4K/HDR映像を収録。アクションスターの地位を不動にしたスタローンの代表作を、高画質映像で楽しめます。


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