19年かけて終結した3部作『アンブレイカブル』『スプリット』『ミスター・ガラス』は順に一気観すべき

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M・ナイト・シャラマン監督の『アンブレイカブル』『スプリット』『ミスター・ガラス』はもうご覧になったでしょうか?

僕は最近この3部作を連続3日間かけて一気観しました。

映像ソースはWOWOWで、2019年11月に放送された映像をBD-Rに保存しておいたものです。

『スプリット』だけはジェームズ・マカヴォイが何重人格のサイコパスを演じている作品ということをニュースサイトやSNSで見てなんとなく知っていたのですが、ミスター・ガラスを中心とした3部作だったことは知りませんでした。

なぜ1年前に放送された作品を今年になって観たくなったのか?

特に動機はなく、ふと思いたった、気まぐれ、そんな感じです。

先に言っておきますが、この3部作は『アンブレイカブル』『スプリット』『ミスター・ガラス』の公開順に観ないといけないです。

『ミスター・ガラス』を先に観てしまうと、内容がいまいち理解できないです。なぜなら『ミスター・ガラス』は『アンブレイカブル』の続編であり、『スプリット』の続編でもあり、二つの作品の世界観を合体した作品で、それぞれの主人公の末路を描いた作品だからです。

それでは3部作を紹介していきましょう。

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『アンブレイカブル』(2000年公開)/スーパーヒーローの登場


アンブレイカブル(字幕版)

タイトルになっている『アンブレイカブル』は直訳すると「破壊不可能」という意味です。

ブルース・ウィリスが演じる主人公デヴィッドは生まれから一度も怪我をしたことがない死なない男。フィラデルフィアの列車事故で乗客131人が死亡した事件に遭遇しても、彼だけは無傷で生き残ったのです。

また彼にはもうひとつの特殊な能力がありました。危険人物を感知、その人物に触れることで犯行のシーンを脳裏に映し出すことができたのです。

デヴィッドとは反対に、生まれながらに壊れやすい身体を持ったのがサミュエル・L・ジャクソンが演じるイライジャ・プライスです。

イライジャは骨形成不全症という病を患っていて、些細な衝撃でも骨を折ってしまう脆い身体でした。

そんな状態から彼は身体が脆い自分とは正反対の病気も怪我もしない頑丈な人間の存在、コミックに登場するヒーローのような人間の存在を信じるようになっていました。

イライジャは不死身の身体を持つデヴィッドの存在を知り、彼とコントクトを取ります。そして、デヴィッドに自分の考えを告げます。

はじめはイライジャの考えを否定していたデヴィッドでしたが、自分が不死身であり、驚異的な筋力と悪を感じ取る能力を備えていることを改めて認識。雑踏の中で少女監禁犯を感じ取った彼はコミックのヒーローのように、驚異的なパワーを発揮し、被害者を救います。

ヒーローとして自覚を持ったデヴィッドはイライジャに感謝の意を告げるために彼と面会。そのとき初めてイライジャの身体に触れたデヴィッドは列車事故から今までの大規模な事件がイライジャによって仕組まれた事件であることを知ります。

メディアから「ミスター・ガラス」という呼ばれたイライジャはデヴィッドの通報により逮捕され、精神病院に収監されるのでした。

『アンブレイカブル』はスーパーヒーローとアンチヒーローの誕生を描いた『ミスター・ガラス』シリーズの始まりの作品であり、スーパーヒーローを生身の人間としてリアルに描いたサスペンスホラーです。

お勧め度:(3.5/5)

『スプリット』(2016年公開)/スーパーヴィランの登場


スプリット (字幕版)

3人の少女が自動車に乗車寸前で謎の男に誘拐されるシーンから始まる本作。謎の男を演じるのがジェームズ・マカヴォイ。

実は謎の男の正体は24の人格を持つ多重人格者だったのです。

本作は密室に閉じ込められた少女たちが様々な人格を持った犯人に翻弄されるミステリーホラーで、マカヴォイの狂気に満ちた演技に圧倒されます。

彼が演じる代表的な人格を紹介すると、まずは主人格であるケビン・ウェンデル・クラム。幼少期に父親の死によって精神的に不安定になった母親から虐待を受けていた彼は、23の人格を持つことで自分を守ろうとしました。

多重人格の司令塔のような存在のバリー。ファッション好きで社交的な性格。治療にあたるカウンセラーとの面談も彼が請け負っていました。

神経質で極度の潔癖症の青年のデニス。

唯一の女性人格であるパトリシア。

無邪気で頭がいい9歳の男児ヘドウィグ。

歴史オタクのオーウェル。

そして、本作最大の脅威の存在であるビースト。なんと壁を這い上り、鉄格子を曲げ、銃弾をも跳ね返す怪物的な人格です。精神が肉体を凌駕してしまう驚異の存在なのです。

肉体が筋肉で盛り上がり全体的に大きく見えるようなマカヴォイの演技は圧巻です。

ビーストが次回作『ミスター・ガラス』でデヴィッドと戦うことになります。

本作が『ミスター・ガラス』シリーズであることがわかるのは、ラストシーンでブルース・ウィリス演じるデヴィッドが登場することから。ほんのワンシーンです。このシーンがなかったら、本作がシリーズ中の作品であることがわかりませんね。

お勧め度:(3.5/5)

『ミスター・ガラス』(2019年)/スーパーヒーローとヴィランの戦い


ミスター・ガラス (字幕版)

精神病院に収監されていたミスター・ガラスことイライジャ・プライスが、自身の考えを実現すべく、『アンブレイカブル』以来スーパーヒーローとして活躍するデヴィッドと前作『スプリット』で登場した怪人ビーストと戦わせるよう仕向ける展開となる作品です。まさにシリーズ最終作にふさわしい作品です。

「ミスター・ガラス」デジタル配信 予告編

息子のジョセフと共に犯罪者を取り締まる活動を続けていたデヴィッドは、倉庫で監禁されていたチアリーダーたちを救出しようとしますが、そこでケビンが変身したビーストと遭遇、二人は互角の戦いを繰り広げますが、包囲していた警察に捕まり、精神病院に収監されてしまいます。

彼が収監されたのは精神科医のエリー・ステイプルの指示で、彼女は自信をスーパーヒーローと主張する患者を専門に治療していて、同じ精神病院にはイライジャも収監されています。

イライジャは無気力の様相を装っていましたが、監視の隙をついてビーストを連れて脱出、デヴィッドもビーストを止めるために監禁されていた病室の扉を破壊し、彼らの後を追います。

病院の外で常人離れした戦いを始めたデヴィッドとビースト。

戦いの最中にケビンの父親の死は『アンブレイカブル』の冒頭で描かれた列車事故によるものだったことが語られます。つまりイライジャが仕組んだ列車事故がデヴィッドだけでなく、ビーストをも誕生させていたのです。

互角の戦いを続けていた二人でしたが、エリーが属する秘密組織の手により、戦いは終焉を迎えます。

実はエリーは特殊能力者の存在を信じている組織の一員であり、特殊能力者の存在により世界の秩序が乱れることを恐れた組織は、世間に知られる前に彼らを抹殺しようとしていたのでした。

デヴィッド、ビースト、イライジャの3人は死を迎えますが、これで終わりではなく、シャラマン監督作らしくラストに一捻りあります。

お勧め度:(3.7/5)

まとめ

『ミスター・ガラス』3部作はイライジャことミスター・ガラスにより生み出されたスーパーヒーローとスーパーヴィランの登場と戦いを描いたシャラマン流ヒーロー物作品です。

2000年にシリーズ第1作『アンブレイカブル』公開された後、16年後に『スプリット』、その3年後に『ミスター・ガラス』公開と随分間隔が空いた3部作ですが、一気観することで、その世界観をより深く理解できるでしょう。

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