戦時下の収容所で結成された寄せ集めタップダンスチームを描いた『スウィング・キッズ』

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韓国は国が映画会社や映画学校に公的援助をしているだけあってクオリティが高い作品が多く、今まで鑑賞した作品の中でほとんど外れがありませんでした。

WOWOWは最新の韓国映画を放送する頻度が多く、僕はとても楽しみにしています。

2021年2月にも最新映画作品が放送されましたが、ウィークエンドエンタ!枠で放送された『スウィング・キッズ』が気に入りましたので今回紹介したいと思います。

韓国では2018年12月に公開された作品ですが、日本では2020年2月に公開されています。

映画『スウィング・キッズ』公式サイト|大ヒット公開中!
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監督はカン・ヒョンチョル

本作の監督はカン・ヒョンチョル。日本でもリメイクされた『サニー 永遠の仲間たち』を監督した方です。

本作が4作目の長編映画作品となります。

舞台は朝鮮戦争下の捕虜収容所

舞台は朝鮮戦争下の南朝鮮(韓国)軍巨済(コジェ)捕虜収容所です。

実在した収容所であり、当時は中国共産党軍捕虜2万人、朝鮮人民軍捕虜15万人など最大で17万人の戦争捕虜を収容していました。

現在は巨済島捕虜収容所遺跡公園として観光名所となっています。

国籍違いの5人がタップダンスで収容所のイメージアップ

収容所に新しく赴任した所長が収容所の対外的なイメージアップのため、捕虜たちによるダンスチーム結成プロジェクトを企画。かつてブロードウェイのタップダンサーだった米軍下士官ジャクソンにダンスチーム結成を命じます。

募集に集まったのは、民間人捕虜カン・ビョンサム、栄養失調の中国人捕虜シャオパン、4カ国語を話す女性ヤン・パンネ、そしてD.O.(EXO)演じる朝鮮人民軍捕虜ロ・ギスの4人。

年齢、国籍、イデオロギー、ダンスのレベルが異なる彼ら「スウィング・キッズ」メンバーは、それぞれの思いを抱きながらレッスンに励みます。

しかし、収容所内は共産主義か資本主義かで対立し、共産主義者たちのクーデターが始まろうとしていました。

世界赤十字職員とマスコミが招待されたクリスマスイベント会場でタップダンスを披露し、喝采を浴びる「スウィング・キッズ」メンバーたち。至福の喜びに浸る彼らに最大の悲劇が起こります。

本作の元になったのは韓国創作ミュージカル劇『ロギス』。ダンズ映画を作りたかったカン・ヒョンチョル監督が本ミュージカルを元に『スウィング・キッズ』を作りました。

主役を演じるのはEXOメンバーのD.O.(ディオ)

本作の主役である朝鮮人民軍捕虜ロ・ギスを演じるのは男性アイドルグループEXOのメインボーカルであるD.O.(ディオ)。

本作の前に『神と共に 第一章:罪と罰』『神と共に 第二章:因と縁』に出演しています。

本作に出演にあたり、タップダンスから北朝鮮の方言まで、約5ヶ月間に及ぶ猛特訓をこなし、朝鮮人民軍ロ・ギス役を見事に演じています。

見どころは華麗なタップダンス

本作の見どころは何といっても、『スウィング・キッズ』メンバーたちの華麗なタップダンスでしょう。

チームリーダー米軍下士官ジャクソンを演じるジャレッド・グライムスはブロードウェイ・ミュージカルの最優秀ダンサーに贈られる“アステア賞”を受賞したトップタップダンサーであり、彼に対抗するようにD.O.も華麗な動きで踊ります。

▼『スウィング・キッズ』公式サイト

映画『スウィング・キッズ』公式サイト|大ヒット公開中!
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お勧め度:(3.8/5)

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