かつて地球上を支配していた恐竜たち。現在は化石でしかその姿を見ることができないですが、もし恐竜たちを現代に蘇らせるとしたらどんな方法で?どんな技術を使って?
そんな夢のようなことをリアルに描いた作品がジュラシック・パークシリーズです。
クローンテクノロジーを使って恐竜を蘇らせる
本作では琥珀(樹液が化石化したもの)の中に閉じ込められた蚊の死骸に含まれる恐竜の血液からDNAを抽出し、ワニの未受精卵に注入することで恐竜を再生するクローンテクノロジーを使っています。
映画製作上では3DCGとアニマトロニクス(生物を模したロボットを使う特殊撮影)を駆使してリアルに恐竜を再現させることに成功しています。
シリーズ5作品のおさらい
1993年に第一作目『ジュラシック・パーク』が公開されてから25年間に、
- 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997年)
- 『ジュラシック・パークIII』(2001年)
- 『ジュラシック・ワールド』(2015年)
- 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)
の計5作が公開されました。
『ジュラシック・パーク』(1993年公開)
現代の科学技術で蘇った恐竜たちは太平洋の孤島に設営されたジュラシックパークで放し飼いにされ、多くの観客を迎えるために準備が進められていました。
開演前に招待されたアラン・グラント博士、エリー・サトラー研究助手、イアン・マルコム博士は現代に蘇った恐竜たちを見て興奮します。
ある日、安全装置が何者かによって解除され、恐竜たちが柵外へ脱出、島にいた人間たちを次々に襲い始めます。
はたして3人の博士たちは狂暴な恐竜たちから身を守ることができるのか?
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997年公開)
前作から4年後、ジュラシックパークの他にも「サイトB」と呼ばれる恐竜のクローンを生産する孤島があり、そこでは放置された恐竜たちが繁殖していました。
「サイトB」の運営会社は倒産寸前だったため、恐竜を商業利用する計画を立て、恐竜生け捕りのリーダーをマルコム博士に依頼します。一度は断った彼ですが、恋人の恐竜学者サラが隊に参加したことを知り、彼自身も島へ乗り込みます。狂暴化した恐竜たちに次々に襲われる人間たち。
本作では生け捕りにされたティラノサウルスが米本国へ持ち込まれ、大暴れする様子も描かれます。
『ジュラシック・パークIII』(2001年公開)
閉鎖されたジュラシックパークの案内を依頼されたアラン・グラント博士。実はその旅程は島に迷い込んで行方不明になった少年を捜索するためのものでした。
少年を捜索するうち、次々と恐竜に襲われる人間たち。はたして無事に少年を救助できるのか?
『ジュラシック・ワールド』(2015年公開)
ジュラシックパークの事件から22年経ち、島は新たな所有者により、「ジュラシック・ワールド」として再建されました。
ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博し、島は多くの観光客で賑わいを見せていました。
責任者のクレアは新たな恐竜を作り出し、施設の目玉にしようとしていましたが、知能の優れた新種の恐竜は逃走。施設内は恐怖のどん底に陥ります。
前作から14年経ち、CG技術も向上。さらにリアルな恐竜たちを観ることができます。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年公開)
「ジュラシック・ワールド」がある島が火山噴火の予兆が始まります。火山から恐竜を救い出すか、そのまま自然に委ねるか選択を迫られます。
恐竜行動学のエキスパート・オーウェンとパークの責任者であるクレアと共に恐竜を救い出すべく、島へ渡りますが、その矢先に噴火が始まってしまいます。
果たして火山噴火から恐竜たちを救い出せるのか?
本作では火山噴火から逃げ惑う恐竜たちの映像の迫力、主人公たちがその合間を縫って逃げ惑うスリルを味わうことができます。
ジュラシックパークシリーズには原作がある
本シリーズにはちゃんと原作があります。
作者はアメリカの作家・マイケル・クライトン。
他に映画化された有名な作品には『アンドロメダ…』 、『ディスクロージャー』、『タイムライン』があります。
『ディスクロージャー』はパワハラ、セクハラを題材にしたサスペンスですが、『アンドロメダ…』 、『タイムライン』はSFです。
どちらかと言えばSF作品が多いと思います。
1~5作まで男女の主役
本シリーズには男女の主役が配役されています。
『ジュラシック・パーク』にはサム・ニール演じるアラン・グラント博士とローラ・ダーン演じるエリー・サトラー研究助手。
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』にはジェフ・ゴールドブラム演じるイアン・マルコム博士とジュリアン・ムーア演じるサラ・ハーディング博士。
イアン・マルコム博士は『ジュラシック・パーク』から引き続き登場しています。
『ジュラシック・パークIII』では『ジュラシック・パーク』で登場したアラン・グラント博士が再登場していますが、エリー・サトラーは後半で少し活躍するだけで中心的存在として活躍することはありませんでした。
『ジュラシック・ワールド』、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』にはクリス・プラット演じるオーウェン・グレイディとブライス・ダラス・ハワード演じるクレア・ディアリングが登場。
前3作と違い、博士が主役ではなく、恐竜監視員(オーウェン)と施設責任者(クレア)が主役となっています。
かろうじて第1作、2作目に登場したイアン・マルコム博士が少しだけ登場するのみ。
舞台となる島は?
本シリーズの舞台は太平洋に浮かぶ孤島。
『ジュラシック・パーク』の舞台はイスラ・ヌブラル島。
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』、『ジュラシック・パークIII』の舞台はイスラ・ソルナ島。
『ジュラシック・ワールド』、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の舞台は1作目と同じイスラ・ヌブラル島です。
イスラ・ソルナ島には、観光ではなく恐竜の飼育とクローン作成を目的とした研究施設が建てられていて、この島で育った恐竜はいずれイスラ・ヌブラル島の新たなアトラクションとして運ばれることになっていました。
シリーズ中どの作品が面白かったか?
あくまで個人的な評価ですが、各作品に星を付けると、
- 『ジュラシック・パーク』
- 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
- 『ジュラシック・パークIII』
- 『ジュラシック・ワールド』
- 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
第1作目が一番よかったですね。始めて観る3DCGで動くリアルな恐竜に度肝を抜かれましたし、ハラハラドキドキする展開も良かった。
続編6作目『ジュラシック・ワールド:新たなる支配者』
2021年夏に6作目が公開される予定でしたが、1年延期され、2022年7月29日公開予定となりました。
製作総指揮をスティーヴン・スピルバーグ、監督は4作目(ジュラシック・ワールド)のコリン・トレボロウ、脚本をエミリー・カーマイケルが担当しています。
『ジュラシック・パーク』シリーズの3博士が登場
『ジュラシック・ワールド:新たなる支配者』には『ジュラシック・パーク』シリーズで活躍したサム・ニール演じるアラン・グラント博士、助手のエリー・サトラー演じるローラ・ダーン、そして前作にも登場していましたが、 イアン・マルコム を演じるジェフ・ゴールドブラムの3人が登場するとのことです。それもカメオ出演ではなく、ストーリーに絡んでくる重要な役どころ。
最新予告映像が公開
Youtubeのユニバーサル・ピクチャーズ公式チャンネルで『ジュラシック・ワールド:新たなる支配者』の最新予告映像が公開されました。
映像には前作で街に飛び込んだ恐竜たちが人間社会で暮らす様子や肉食恐竜に襲われる主人公たちの姿。さらにアラン・グラント博士、エリー・サトラー、イアン・マルコムも登場しています。
今回が『ジュラシック・ワールド』シリーズの完結。さてどういう結末となるのかとても楽しみです。
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