韓国製ゾンビ映画に驚愕する/新感染 ファイナル・エクスプレス

昨年の9月に劇場公開され、何度もテレビCMが流れていた韓流作品『新感染 ファイナル・エクスプレス』。

先日の8月19日、WOWOWで放送されたので鑑賞しました。

テレビから流れる迫力あるスポット映像を観て、ぜひ観たいと思っていた作品です。

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原題は「부산행」(釜山行き)

邦題は『新感染 ファイナル・エクスプレス』。

韓国の高速鉄道を舞台にしていることで、新幹線を掛けて”新感染”と付けたのでしょう。

少しふざけた邦題のようですが、病原菌感染が要素になっているので、的は得ています。

原題のような『釜山行き』なら、何の映画かわからないですからね。

監督はヨン・サンホ

本作の監督はヨン・サンホ。

これまでに発表した作品はすべてアニメ作品で、本作が実写映画の初監督作となります。

正当なホラーでゾンビが登場する映画

本作はゾンビがたくさん登場するホラー映画です。

ゾンビ映画と言えば、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』(1978年)が思い浮かびます。

死者が甦り、生きた人間の肉を求めて歩き回る。

噛まれた人間は自らもゾンビとして蘇り、人間を襲う。

ゾンビの習性はロメロ作品で作り上げられ、現在でも踏襲されています。

もちろん、本作に登場するゾンビも同じような習性を持っています。

ゾンビ化する原因は病原菌

ゾンビ化が蔓延する一番最初の原因は各ゾンビ作品によって様々です。

本作はある企業が事故で発生させた病原菌が原因のようです。

コン・ユが演じる主人公は証券会社のリーダーで、潰れかけていたその企業を株操作で助けていて、間接的にではありますが、病原菌の発生に加担したことになります。

その事実は劇中の後半に部下の連絡で知ることになります。

今や主流となった走るゾンビ

いつからでしょうか、ゾンビが高速で走るようになりました。

ゾンビ映画先駆けのロメロ作品のゾンビの動きはとても緩慢でした。

死者が蘇るのですから動きが緩慢の方が自然です。

高速で走るゾンビと言えば、2013年公開のブラット・ピット主演の『ワールド・ウォーZ』が思い浮かびます。

この作品からなのか、もう少し前の作品からなのか。

2016年公開の邦画のゾンビ作品『アイアムアヒーロー』のゾンビも高速で走っていますね。

緩慢な動きでじわじわと襲ってくるゾンビも怖いのですが、高速で追っかけて来るゾンビはさらに怖い。

映像に迫力を持たせるには高速で走るゾンビの方が効果があります。

テンポのいいストーリー運び

本作はなぜゾンビが発生したのかの描写がありません。

携帯電話の会話の中で発生原因が語られるだけです。

トラックに轢き殺された鹿が突然蘇る描写から始まり、主人公と娘の生活を描写する数十分間以外は、最後の最後まで息を付かせぬ勢いでゾンビ集団との攻防が続きます。

ラストは涙を誘う究極の親子愛が描かれます。

人間描写も手を抜いていない

主人公と娘との微妙な情愛、列車内の乗客の心情も細かに描写され、物語に深みがあります。

極限の状況下で利己的になっていく乗客たちの姿はゾンビ以上の怖さを感じます。

また、主人公と最初は敵対していたマ・ドンソク演じるマッチョな男が苦難を乗り越えるうちに友情を深めていく姿には感動します。

主役はコン・ユですが、マ・ドンソクが主役以上の活躍で、本作をより魅力あるものにしています。

お勧め度:(4/5)

本作が気に入ったら合わせて観たい作品

アイアムアヒーロー

花沢健吾の劇画を大泉洋主演で実写化した作品。2016年公開。

突然、ZQNと呼ばれるゾンビ集団が街をパニックに陥れ、主人公たちが逃げ切るまでのサバイバルを描いています。

原作の主人公にそっくりな容姿の大泉洋が演じる頼りない男が、有村架純演じるヒロインを守るうちに強く逞しくなっていく姿に感動します。

本作に登場するゾンビも高速で走ります。

ワールド・ウォーZ

ブラッド・ピットが主演のハリウッド製ゾンビ映画。

人間以上に高速で走るゾンビが登場。ものすごい数のゾンビがピラミッドを組んでバリケードを突破する描写は迫力があります。

これまでのゾンビ像を覆した作品です。

 

About yasuu_kusayan 31 Articles
ブロガー、ライター、フォトグラファー 滋賀県大津市在住 滋賀県、京都を中心に活動中

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