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2019年今年も京都発時代劇が熱い!4本の作品が公開予定

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テレビの地上波ではめっきり放送が少なくなった時代劇。

しかし、近年、BS放送やCS専門チャンネルで時代劇が復活の兆しが見えてます。

NHKBSプレミアムでは大河ドラマを中心に、時代劇の連続ドラマが定期的に制作、放送され、CSでは時代劇専門チャンネルも開局されています。

映画の方も毎年時代劇がラインナップされ、かつてはチャンバラが中心であった時代劇が、最近は料理や経済問題など現代でも理解されやすい内容のものが多くなっています。

戦前、時代劇はほとんど京都で撮影され、右京区の太秦にはマキノプロ、坂東妻三郎プロ、片岡千恵蔵プロなど中小の撮影所が密集、やがて大映、東映、東宝の撮影所として集約され、活発に時代劇が製作されていました。

しかし、戦前戦後と絶大な人気を誇っていた時代劇もトレンディドラマ、刑事ドラマに代表されるアクションドラマに押され、人気にも陰りが。今では地上波TVでの連続ドラマはNHKだけが制作している状況となっています。

さて、時代劇はこれからも衰退の一歩を辿るのでしょうか?

僕はそうは思いません。というのもこれから訪れる高齢化社会。暇を持て余した老人にとってTVや映画は格好の娯楽となるでしょう。
でも歳を取ってから小難しいストーリーのドラマを観るだろうか?
簡潔なストーリー展開で、ヒーローが悪い奴らをバッさバッさと斬っていく、気分がスカッとするような時代劇を観たくなるのではないか?
そんな気がしてならないです。
僕が時代劇を好きになったのも、50代後半に差し掛かった頃からです。

最近、映画を中心に時代劇が復活の兆しにあります。

昨年は岡田准一主演による『散り椿』や阿部寛主演による喜劇時代劇『のみとり侍』が公開されました。

今年はすでに1作品(「サムライマラソン」)が公開され、4作品が公開が決定しています。

その4作品は時代劇のメッカである京都太秦を拠点に制作された作品です。

京都太秦には先に述べた大規模な撮影所と熟練された技術を持ったスタッフの存在、国宝級の古刹が点在する豊富なロケーション。
時代劇には欠かせない要素が揃っています。

恵まれた環境の中で制作された4作品を紹介していきましょう。

多十郎殉愛記 / チャンバラの復活、高良健吾の殺陣に注目

「木枯し紋次郎」「まむしの兄弟」「狂った野獣」「極道の妻たち」 など傑作を撮り続けてきた中島貞夫監督が20年振りに時代劇のメガホンを取った作品です。

舞台は幕末。
長州藩を脱藩し、京都で惰性な生活を送る多十郎が、ある事件をきっかけに京都見回り組に付け狙われることに。
自分を慕って郷里からやってきた弟を見回り組に傷つけられた多十郎は彼らと斬り合うことに。
多十郎にとって人生最初で最後の大立ち回りの結末は?

4月12日公開 映画『多十郎殉愛記』予告編
東映映画チャンネル
4月12日公開 映画『多十郎殉愛記』予告編

高良健吾のラスト30分大立ち回りが見もの

予告映像が公開されていますが、本作の見所は多十郎を演じる高良健吾の殺陣。

ラストの30分、役人を相手に大立ち回りを演じるようです。

予告映像でその一部を観ることができます。

20年振りにメガホンを取る中島貞夫監督は、伝統と技術を持ったスタッフが集う太秦京都で伝統あるチャンバラ時代劇を蘇らせました。

『多十郎殉愛記』は4月12日全国公開!

『多十郎殉愛記』は京都太秦東映撮影所を拠点に撮影が行われています。

東映京都撮影所 2017年4月撮影

居眠り磐音 /松阪桃李が剣豪磐音を演じる

佐伯泰英の人気時代小説『居眠り磐音』シリーズ『居眠り磐音 決定版』を映画化した本作は主役の佐々木磐音を松阪桃李が演じます。

NHKBSプレミアムでも山本耕史主演で『陽炎の辻3〜居眠り磐音 江戸双紙〜』がアンコール放送中です。(2019年4月現在)

松坂桃李の殺陣が見どころ

本作の見どころは若き松阪桃李の殺陣でしょう。

時代劇初主演の松坂は一か月以上の殺陣の特訓に励んだそうです。また普段はうなぎ屋の職人という設定なので、100匹のうなぎを捌く練習もしたとか。

映画『居眠り磐音』5月17日(金)公開(予告篇)
松竹チャンネル/SHOCHIKUch
映画『居眠り磐音』5月17日(金)公開(予告篇)

『居眠り磐音』は5月17日全国公開!

引っ越し大名/星野源演じる引きこもり侍が活躍

生涯に7回もの国替えをさせられ、“引っ越し大名”とあだ名された実在の大名・松平直矩をモチーフにした土橋章宏の小説『引っ越し大名三千里』を原作とした本作は書庫番から引っ越し奉行へ異例の抜擢を受けた引きこもり侍・ 片桐春之介を星野源が演じます。

星野源と高畑充希の掛け合いが面白い?

引っ越し未経験の春之助が助けを求めたのは、高畑充希演じる前引っ越し奉行の娘・於蘭。

頼りない春之助が於蘭の厳しい引っ越し指南で無事国替えを果たすことになるのでしょうが、頼りない侍役は星野源にぴったり!
高畑充希はNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』で見せたせっかちでしっかりものキャラそのままに星野源との掛け合いが面白くなるのは間違いないでしょう。

本作は近年流行りの武士の経済的な問題にスポットを当てたコメディ仕立ての時代劇。どんな展開になるのか楽しみな作品です。

映画『引っ越し大名!』8月30日(金)荷造り開始!
松竹チャンネル/SHOCHIKUch
映画『引っ越し大名!』8月30日(金)荷造り開始!

『引っ越し大名』は8月30日全国公開!

決算!忠臣蔵/お馴染みの忠臣蔵をコメディタッチで描く

今回紹介する4作品の中で唯一史実を元にした作品です。

忠臣蔵と言えば、誰もが知っている元禄時代の赤穂浪士の敵討ちのお話。
史実であり、その後、忠臣蔵として歌舞伎や人形浄瑠璃の題目として江戸時代から人気がありました。

今まで何度も映画化、TVドラマ化され、現代でも知らない人いない有名な時代劇の題材です。

今回、映像化されるのは山本博文氏が書いたノンフィクション『「忠臣蔵」の決算書』を元にドラマ化した作品。

大石内蔵助は討ち入り決行までの潜伏期間で使った費用をすべて「預置候金銀請払帳」という帳簿にすべて記帳していたようで、本書はこの帳簿を完全収録、忠臣蔵の裏側を解説しています。

堤真一が大石内蔵助、岡村隆史が勘定方矢頭長助を演じる

『決算!忠臣蔵』で大石内蔵助を演じるのは堤真一、コメディアンの岡村隆史が赤穂藩勘定方・ 矢頭長助を演じます。

矢頭長助は実際に存在していた藩士であり、内蔵助の下、藩の残務処理をしていました。
会社で言うと経理部長のような立場です。
しかし、激務が祟ったのか、残務処理が終わった後、病に伏せ、討ち入りに参加することなく大阪の地で亡くなります。
討ち入りには息子の矢頭教兼が参加し、本懐を遂げています。

松竹のサイトによれば、限られた予算内で討ち入りを成し遂げるべく、堤演じる内蔵助と岡村演じる長助が奮闘するコメディタッチの作品になるようです。

『決算!忠臣蔵』は2019年冬全国公開!


『居眠り磐音』『引っ越し大名』『決算!忠臣蔵』の3作は京都松竹撮影所を拠点に撮影が行われました。

東映太秦撮影所は映画村として一般公開されていますが、京都松竹撮影所は一般公開はされていません。
そのため撮影情報が洩れることもなく、極秘に撮影可能です。

京都松竹撮影所 2017年4月撮影