ビューティー・インサイド(2016年)
2016年に公開された韓国映画『ビューティ・インサイド』。
以前から気になっていた作品でしたが、最近やっと鑑賞できました。
ビューティー・インサイド(字幕版) Amazon Prime videoで観る
主演はハン・ヒョジュ。
2012年にNHKBSで放送された『トンイ』で主演を務め、日本でも人気を得ました。
2011年10月に日本の芸能事務所フラームと日本国内のマネージメント専属契約を結び、2014年公開の『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』で日本映画に初出演しています。
毎日容姿が変わる主人公とのラブストーリー
本作は恋愛を扱った作品ですが、設定がかなり変わっています。
18歳になった頃から毎日容姿が変わってしまうという奇怪な症状が出るようになった家具デザイナーキム・ウジンが主人公。
朝起きると昨日とはまったく別の姿に変わってしまうのです。年齢も性別も関係ない、まったくの別人に。
だから彼は恋愛もできず、毎日仕事部屋に籠って、家具を作り続けるだけの生活を送っていました。
しかし、ある日、アンティーク家具店で働く美しい女性イスに一目惚れをしてしまいます。
イスを演じるのがハン・ヒョジュです。
日々別人になっている彼は、毎日イスが勤めるアンティーク家具店に通います。いつか告白する日を願い、美青年になる日を待ち続けます。そしてついにその日が来て、イスをデートに誘うことができました。
美青年を演じたのはパク・ソジュン。最近ではNetflix配信ドラマ『梨泰院クラス』に出演していますね。
ウジンは美青年のままの容姿でいるために、眠らないようにしました。しかし3日後、うっかり電車で居眠りしてしまい、禿げ頭のおっさんに変身してしまいました。もうイスと会うことができません。
禿げ頭のおっさんを演じているのが、韓国の名バイプレイヤーキム・サンホ。とても愛嬌のある風貌の俳優さんです。
僕が最近観た作品では『焼肉ドラゴン』『海にかかる霧』とNetflix配信ドラマ『Sweet Home -俺と世界の絶望-』。
イスのことを諦めきれないウジンは別人のままイスに接近。彼女に自分の奇怪な症状のことを打ち明けます。
そんなウジンを悩みながらも受け入れたイスでしたが、デートを重ねるうち、周囲から相手を頻繁に変える尻軽女とみられるようになってしまいます。
薬物を服用するようになるまで精神的に参ってしまったイスを見たウジンは彼女の身を案じ、別れることを決意します。
10か月過ぎた頃、イスはやっと冷静にウジンのことを考えることができるようになり、彼がいるチェコへ向かいます。
本作のミソは男女の区別なく、年齢も関係なく、人種も関係なく、容姿が変化してしまうこと。この設定が本作を複雑にし、深みを与えています。同じ年代の男性に変化するだけなら単純な物語で終わってしまったことでしょう。
性別、年齢、人種を越えた恋愛。容姿に惑わさることなく、心を愛すること。本作は究極の恋愛について語った作品なのです。
23人の俳優が主人公キム・ウジンを演じる
毎日容姿が変わるという設定のため、主人公キム・ウジンは23人の俳優が演じています。
その中には日本の俳優上野樹里や『#生きている』『ザ・コール』などの話題作で一躍有名となったパク・シネの姿もあります。
ハン・ヒョジュは上野樹里との共演を希望していて、それが実現したことになります。
上野樹里が演じたウジンは日本人の女性で、日本語しか話せないが、韓国語は理解できるという設定です。
MIRACLE デビクロくんの恋と魔法(2014年)
本作はハン・ヒョジュが初めて日本映画に出演した作品です。
監督はジョゼと虎と魚たち(2003年)、メゾン・ド・ヒミコ(2005年)グーグーだって猫である(2008年)、引っ越し大名!(2019年)など話題作を監督した犬童一心。
ハン・ヒョジュは日本映画好きで、好きな監督として岩井俊二と犬童一心を上げており、本作で好きな監督の作品に出演ができたということになります。
本作は嵐の相葉雅紀と榮倉奈々が共演した純愛物語で、ハン・ヒョジュは相葉が演じる漫画家志望の山本光の片思いの相手テ・ソヨン役を演じています。
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