関西で撮影される映画やテレビの時代劇には必ず登場するロケ地と言えば、滋賀県近江八幡市にある八幡堀。
琵琶湖を水源とした人口の運河ですが、歴史は古く、戦国時代に豊臣秀次が八幡山に城を築いたときに整備されました。
琵琶湖と城下を繋ぐことで、人、モノ、情報が集まり、楽市楽座制も始まったことで、街は大変賑わいました。

八幡堀
全長は4,750メートル、高度成長期には荒廃していた
八幡堀の全長は4,750メートルもあります。
現在は画像のようにとてもきれいに整備されていますが、昭和30年代から40年代の高度成長期の頃は琵琶湖総合開発による水位低下、生活排水の影響で荒廃が進んでいました。
市民の手により整備された
このような状況の中、昭和47年、近江八幡青年会議所の呼びかけにより市民の手による整備が始まり、現在は堀の周囲を中心に昔ながらの家屋も建ち並んだ美しい景観が復活しています。
この景観を利用して、時代劇の撮影が盛んに行われています。

八幡堀
八幡堀でロケされた主な映画作品
- のみとり侍
- るろうに剣心 第1作、第2作京都大火編、伝説の最後編
- 柘榴坂の仇討
- 駆込み女と駆出し男
- 武士の家計簿
- 最後の忠臣蔵
- 大奥
- 憑神
『のみとり侍』では阿部寛演じる主人公が風紀取り締まりにより捉えられ、晒し首にされるシーン。
『るろうに剣心』三部作では剣心が居候となる神谷道場の近隣、川沿いの風景。京都編では京都に向かう剣心が薫との別れのシーンのロケーションで使われています。
テレビ時代劇では京都の撮影所で撮影されるドラマの場合、ほとんど八幡堀でのロケが行われます。
東映京都、松竹撮影所から車で2時間弱で行けますから。
JR近江八幡駅から徒歩だと30分くらいの場所
八幡堀の位置はJRを使うと30分くらい歩かないといけないです。
近くに駐車場があるので、自動車でも行けるのですが、せっかくなので徒歩で近江八幡の街並みを楽しみながら散策するといいかもしれません。
画像は2014年8月13日に現地で撮影したもの。
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