高島忠夫さんを偲び『キングコング対ゴジラ』『フランケンシュタイン対地底怪獣』を観る

俳優の高島忠夫さんが2019年6月26日にお亡くなりになりました。

高島忠夫さんと言えば、テレビのクイズ・ドレミファドン!、クイズ!年の差なんてなどバラエティ番組の司会者というイメージが強い方がいるかと思いますが、僕らの世代は怪獣映画にも出ていた東宝の名優というイメージが強いです。

1952年の映画『恋の応援団長』でデビュー後、1994年の『女ざかり』までなんと132作品に出演されているんです。
すごい俳優さんなんですよね。

どちらかとうと、シリアスな作品より、コメディタッチの作品の方が多いですね。

60年代初め頃までの映画作品に多く出演しているので、子供だった僕には怪獣映画の記憶しかないです。

それでは高島忠夫さんが主演していた怪獣映画の2作品を紹介していきましょう。

『キングコング対ゴジラ』(1962年)

日本映画専門チャンネルで放送された完全版4Kデジタルリマスター版を録画していたものを再視聴しました。

『キングコング対ゴジラ』は1962年8月に劇場公開された7年振りの東宝ゴジラシリーズ3作目にあたる作品です。
東宝創立30周年記念作品であり、シリーズでは初のカラー作品。

アメリカからキングコングの名称使用権を払い、アメリカ生まれの怪獣と日本生まれの怪獣の戦いが実現しました。

キングコングの名称使用権は当時の東宝映画3本分の制作費となる莫大な金額でしたが、観客動員数1120万人という大ヒットを記録し、十分ペイできたようです。

僕は劇場で鑑賞した記憶があるのですが、たぶん1970年に東宝チャンピオン祭りで再上映した短縮版の方でしょう。

今回、日本映画専門チャンネルで録画したものはチャンピオン祭りでカットされた映像を復元したオリジナル映像です。

高島忠夫さんの役はTV局のカメラマン

高島忠夫さんの配役はTV局のカメラマン桜井修 。
南海の孤島に魔獣がいるという噂を聞きつけたスポンサーの製薬会社の依頼で孤島まで魔獣を探しに行き、日本へ連れて帰るという役目を負わされます。

キングコングを発見した彼はスポンサーが手配した運搬船でコングをいかだに繋いで運搬するのですが、眠らせたはずのコングが途中で目を覚まし、やむを得ずいかだを爆破、コングは洋上へ投げ出されたものの日本へ向けて泳ぎ始めます。

折しも、北極の氷山から出現したゴジラも日本に向かい、両者は中禅寺湖辺りで激突、2頭の戦いが日本で繰り広げられることに。

高島さん演じる桜井は2頭の戦いをカメラを片手に追い続けます。

トリックスター的な存在の有島一郎さん演じる製薬会社部長と高島さん演じる桜井カメラマンとの軽妙な掛け合いが前2作のゴジラ作品とは違った雰囲気を醸し出しています。

『フランケンシュタイン対地底怪獣』

本作も日本映画専門チャンネルの放送を録画したものを再視聴しました。

ハイビジョンデジタルリマスターされているので、きれいな映像で観ることができました。

『フランケンシュタイン対地底怪獣』は1965年8月に劇場公開されています。

当時、劇場で観たのかテレビで観たのかどちらだったか記憶が曖昧ですが、子供の頃観たことは確かです。

ゴジラシリーズの第5作目『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年12月)、第6作目『怪獣大戦争』(1965年12月)の間に制作された作品で、ゴジラシリーズとは少し趣が異なった作品です。

タイトルにもなっているフランケンシュタインとは海外の怪奇物語でお馴染みの人造人間のことです。

戦時中、同盟国であるドイツから日本に運ばれたフランケンシュタイン博士が作った不死の心臓が、広島に落とされた原子爆弾により、人間の姿をもった怪物へと成長し、さらに巨大化。20メートルの巨人へと成長を遂げます。

巨人は生まれ故郷のドイツの気候に似た日本アルプス山麓へ逃げ込み、そこで地底怪獣バラゴンと遭遇、両者は戦うことになります。

東宝円谷作品は怪獣映画の他、異形の人間を題材にした『美女と液体人間』(1958年)『電送人間』(1960年)『ガス人間第一号』(1960年)の変身人間シリーズも制作していて、本作は変身人間シリーズとゴジラシリーズを合わせたような感じの作品です。

本作のあと1966年に同じような怪人を扱った『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』が制作されています。

高島忠夫さんの役は研究者役

高島忠夫さんが演じたのは「国際放射線医学研究所」の研究者・川地堅一郎役。

広島で保護したフランケンシュタインの怪物を研究所で観察する研究者として、ニック・アダムス演じるジェームス・ボーエン博士と水野久美演じる助手・戸上季子と共に活躍しています。

本作での高島さんは研究のためにフランケンシュタインの怪物を殺して、その細胞を確保しようとする少しダーティな役どころ。
ダーティと言っても悪役ではありませんのでご安心を。
物語の進行上、やむを得ない状況からのことです。

結局、殺戮のために彼が放った爆薬の影響でバラゴンが地底から登場し、その窮地から救ったのがフランケンシュタインの怪物というオチになっています。


高島忠夫さんが出演する東宝特撮作品は2作品以外に『海底軍艦』(1963年)『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年)『ゴジラvsメカゴジラ』(1993年)があります。

『キングコング対ゴジラ』と『フランケンシュタイ対地底怪獣』は高島忠夫さんが主役として活躍されている特撮作品ですので、ぜひ鑑賞してほしいです。

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