ラブドール製作職人の夫とその妻の愛の物語を描いた『ロマンスドール』。
WOWOWで2020年11月に放送され、録画しておいたものを2021年3月7日に鑑賞しました。僕はWOWOWをリアルタイムで鑑賞することがなくて、録画しておいて、好きな時間に鑑賞するスタイルを取っているので、この時期の鑑賞となっています。
原作は本作の監督でもあるタナダユキが2009年に発表した小説。映画は2019年秋公開予定でしたが、出演者していたピエール瀧の逮捕の影響で、翌年2020年1月24日の公開となりました。
ラブドールって何?
ラブドールとはセックスを疑似的に楽しむための人形のことで、ダッチワイフと違うのは、シリコン素材を使ってできるだけ本物の女性に近づけている点です。
かなりリアルに作られていて、製造にも手間がかかり、かなり高価です。約50万~70万円くらいします。
取り扱っている企業は日本のオリエント工業が有名で、公式サイトでは本当にリアルな造形のラブドールの写真が掲載されています。
オリエント工業公式サイトはR18指定だからリンクは貼らないでおくね。検索して飛んでくださいね。
高橋一生と蒼井優が夫婦を演じる
ラブドール製造職人・北村哲雄を演じるのは高橋一生、その妻・北村園子を演じるのが蒼井優。
ふたりの馴れ初めはラブドールの乳房の型取りのため。
ピエール瀧演じるラブドール製造会社の社長・久保田からリアルな美乳を持ったラブドールを作るよう指示された北村ときたろう演じる先輩社員・相川は美術モデルを雇って乳房の型取りをしようと試みます。ラブドールでは応募が来ないと思い、乳がん治療後の人造乳房の型取りというふれ込みにしました。そこに応募してきたのが園子なのです。
型取りを終えたあと、相川の助言で、乳房の感触も必要ということで、北村は園子の承諾を得て、彼女の乳房を触ります。園子に惚れ込んだ北村は彼女に交際を申し込み、そのままふたりはゴールイン。
しかし、結婚後も北村は園子に自分がラブドール製造職人であることを伏せていました。
秘密を持ちながらの夫婦生活が続き、いつかは真実を告げねばと思いつつ、仕事の忙しさもあって、時が過ぎていきました。
ある日、園子が実家の父の具合が悪いということで、メモを残して家を出ました。しかし、それは嘘でした。園子もまた北村に隠し事をしていたのです。
その隠し事はふたりにとっては本当に悲しい運命を告げるものでした。園子は北村に秘密を告げると、彼に最後のお願い事をします。
園子の願い事がふたりの究極の愛の形となってクライマックスを迎えます。
濃厚なラブシーンあり
ラブドールを扱う作品だけあり、高橋一生と蒼井優の濃厚なラブシーンが登場します。まさに蒼井優の体当たり演技というべき描写がたくさん。どちらかというと清純派のイメージがあった彼女なので驚きでした。
ロマンスドール Amazonプライムビデオ
ラブドールというアダルトな題材を扱いながら、イヤらしくない究極の夫婦愛を表現した本作。
ぜひ夫婦で鑑賞してほしい作品です。
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