あの日に戻れたら。
ほとんどの人が自分の人生を振り返って、こう思うことがあるでしょう。
特に年配の方々は若かった頃を振り返ることが多くなり、もしあのとき違う選択をしていたらなら、今よりきっといい人生を送れたに違いない、なんて後悔したりするのです。
今回は過去へ戻り、人生をやり直すことを題材にした作品を紹介します。
バタフライ・エフェクト
2004年にアメリカで公開された作品で、アシュトン・カッチャーが主演しています。
彼は主演だけでなく、製作総指揮にも携わっています。
タイトルのバタフライ・エフェクトとは「バタフライ効果」のことで、蝶の小さな羽ばたきでも遠くの気象を変えてしまうような大きな変化を与えてしまう、つまりは非常に些細な小さなことが様々な要因を引き起こし、だんだんと大きな現象へと変化することを差します。
彼女を助けるために過去をやり直す
カッチャー演じる主人公・エヴァンは記憶喪失の治療のため書いていた日記を読み返すことで、日記を書いた日に戻れるという能力があるのに気づきます。
自分の過失のせいで、幼馴染のケリーの人生を狂わせてしまったことを知った彼は過去に戻り、過去をやり直し、現在の状況を修正しようと試みます。
しかし、何度やり直しても、エヴァン自身もしくは彼が救おうとした誰かが不幸になってしまうのです。
最後に彼が選んだ幸福な現在に修正する方法
何度やり直しても、幸福な現在に修正できないことを知ったエヴァンはケリーと知り合った日に戻り、彼女から嫌われるような行動を取ります。
他人となったエヴァンとケリー、修正された現在は誰も不幸になっていませんでした。
エヴァンが現在の修正に成功した数年後、偶然ケリーと街ですれ違いますが、お互いに気づくことはありませんでした。
とても物哀しいエンディングです。
知合わないことでお互いが幸福になれることもある。
人生はいろいろな人との関わり合いで良くも悪くも左右されます。
周囲の人たちから良い影響、悪い影響を受けながら人生を過ごしています。
そのことを改めて気付かされる作品です。
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アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜
『バタフライ・エフェクト』と同じく、過去へ戻り、将来を決めてしまうきっかけとなった時間をやり直すことで現在を修正する内容の作品です。
2013年にアメリカ、イギリスで公開され、日本では翌年の2014年9月に劇場公開されました。
彼女を射止めるために過去を修正
主人公のタイムトラベルの能力は生まれつきのもので、21歳になったときに父親からその旨を告げられたことでその能力を開花させます。
主人公・ティムを演じるのはドーナル・グリーソン、ヒロイン・メアリーを演じるのはレイチェル・マクアダムス。
ティムはメアリーを射止めるために、何度も過去を修正し、ついに彼女と結婚します。
何気ない日常がいかに大切なものであるか
本作はここでめでたし終了ではなく、この後、結婚生活、家族との交流などが描かれていきます。
父親が死んでからもティムは過去へ戻り、生前の父親と交流を深めていきます。
やがて、3人目の子供が生まれることで、父親と永遠の別れをすることになるのですが、別れのシーンは美しくも物悲しい。
本作は何気ない日常がいかに大切なものであるか気付かせてくれます。
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タイムトラベルを題材にしたお勧めのその他の作品
上記2作品以外で僕が観た作品の中で印象に残ったタイムトラベルもの作品を紹介しておきましょう。
きみが僕を見つけた日
自分の意思とは関係なくタイムトラベルしてしまう主人公と過去に彼と何度も出会っていたヒロインの物語。
『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』と同じく、レイチェル・マクアダムスがヒロインを演じています。
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タイムライン
時空間転送装置を使って、14世紀に取り残された父親を救うために、息子と所属するチーム員が英仏戦争の真っ只中に飛び込んでいきます。
英仏戦争のアクションシーンが迫力があり、見応えがあります。
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ミッション8ミニッツ
列車爆破事故の犯人を見つけるために、被害者が死亡する8分前の意識下に入り込み自ら現場を体験していく男の運命を描いています。
ラストは衝撃的でもあり、感動的でもあります。
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