シリーズ第三弾『28年後…』が製作される『28日後…』『28週後…』はどんな作品なの?

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2002年に公開されたイギリス製ゾンビホラー作品『28日後…』シリーズの3作品目となる『28年後…』が製作されるようです。『28年後…』は3部作になるとのことで、『わたしを離さないで』の脚本や、『エクス・マキナ』『MEN 同じ顔の男たち』で映画監督としても活躍するアレックス・ガーランドが全三作の脚本を執筆し、『28日後…』のダニー・ボイル監督が「28年後…PART1(仮題)」のメガホンを取ると報道されています。

Copilot image creatorで作成した「28日後…」シリーズのイメージ画像
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2002年公開『28日後…』はどんな作品なのか?

2002年に公開された『28日後…』はどんな作品なのでしょうか?

実は僕はこれまで『28日後…』を鑑賞したことがなかったのですが、WOWOWを契約していた頃に録画してBD-Rに保存していたので、引っ張り出して鑑賞しました。

監督はイギリス出身のダニー・ボイル。1996年『トレインスポッティング』、2008年『スラムドッグ$ミリオネア』などの監督作品があります。

主演はキリアン・マーフィー。最近の出演作品は『オッペンハイマー』。世界初の原子爆弾を開発した「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた話題作です。彼の名は『28日後…』で知られるようになりました。神経質そうな、か弱そうな顔立ちが印象的な俳優さんですね。

『28日後…』あらすじ

この映画は、攻撃性の強いウィルス「RAGE」が人間に感染し、社会が崩壊する様子を描いています。

物語は、ケンブリッジ霊長類研究所で行われていたウィルスに関する実験から始まります。実験用のチンパンジーがウィルスに感染しており、動物愛護活動家によって誤って解放されたことで、ウィルスが人間に広がり始めます。感染者は極めて凶暴化し、生存者は次々と襲われていきます。

主人公のジムは、バイク事故で昏睡状態に陥り、病院で目覚めたところから物語が展開します。彼は、人が消えたロンドンで目を覚まし、何が起こったのか理解しようとします。その過程で、他の生存者であるセリーナとマークに出会い、彼らと共に安全な場所を求めて旅を続けます。途中、フランクとその娘ハンナという別の生存者とも合流し、彼らはマンチェスターにあるという安全な場所へと向かいます。

「28日後…」は、単なるゾンビ映画という枠を超え、人間性や社会の脆弱性、倫理的な問題を掘り下げています。感染者だけでなく、生存者同士の対立や、絶望的な状況下での人間の選択も描かれており、観る者に多くの思索を促します。映画は、緊迫感あるストーリーテリングと、リアリスティックなキャラクター描写で高い評価を受けています。

現在主流のウィルス感染、走るゾンビの先駆け

かつてゾンビ映画といえば夜に墓場から死体が這い出てきて、生きた人肉を求め、ゆっくりと歩いてくる、というのが主流でした。

1968年に公開されたジョージ・A・ロメロ監督作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を起源に、1978年公開『ゾンビ』、1985年公開『死霊のえじき』、いわゆるロメロ三部作と呼ばれるこれらの作品がゾンビの基礎を確立しました。

1978年公開『ゾンビ』

ゾンビに食い殺された人間はやがてゾンビとして復活。ゾンビを倒すには頭部を砕く。この2つの特徴は現在のゾンビ作品にも引き継がれていますが、走るゾンビというのは『ナイトメア・シティ』(1980)や『バタリアン』(1985)からはじまり、その後『28日後…』に引き継がれ、現在のゾンビ作品の主流となりました。2013年公開の『ワールド・ウォーZ』に登場するゾンビは高速で走っていて、走るゾンビの極みというべき存在です。

走るゾンビは特に韓国作品に取り入れられ、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年公開)、その続編の『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020年公開)、『キングダム』(2020年配信)、『感染家族』(2019年公開)、2022年Netflixで配信された『今、私たちの学校は…』では高等学校内も舞台になっていました。

続編『28週後…』はどんな作品?

『28日後…』の続編として、2007年に公開されたのが『28週後…』です。

監督はダニー・ボイルからファン・カルロス・フレスナディージョに交代、キャストも前作からすべて変更されています。

この映画は、致命的なウイルス「RAGE」がイギリスを壊滅させた後の世界を描いています。物語は、ウイルス感染から28週後に再建を目指す英国を舞台に展開されます。

映画の冒頭では、ウイルスが一度は終息したかに見えますが、再び感染者が現れることで緊張が高まります。主人公のドンは、ウイルスの難を逃れてスペインにいた子供たちと再会しますが、死んだと思われていた妻アリスも生きていることが判明します。しかし、アリスはウイルスに感染しており、保菌者となっています。この事実は、家族の再会を喜びと複雑な感情が交錯するドラマを生み出します。

映画は、感染者と非感染者の間の緊迫した関係、生存者たちの心理的な葛藤、そしてウイルスの恐怖が再び蔓延する様子を描いています。米軍主導の下でロンドンに設けられたセキュリティゾーンが舞台の一部となり、そこでは厳重な検疫と監視が行われています。しかし、アリスの存在が新たな感染の危機を引き起こし、最終的には「コードレッド」と呼ばれる極端な措置が取られます。

『28週後…』は、単なるゾンビ映画を超えた深いメッセージを持つ作品です。それは、人間性、家族の絆、そして社会の脆弱性についての洞察を提供しています。映画は、観客に対して、危機的状況下での倫理的な選択や、人間としての本質について考えさせる問いを投げかけます。

ファン・カルロス・フレスナディージョの監督のもと、ロバート・カーライル、イモージェン・プーツ、マッキントッシュ・マグルトン、キャサリン・マコーマック、ジェレミー・レナーなどの才能あるキャストが出演しており、彼らの演技は映画の緊張感と感情的な深みを高めています。

『28週後…』は、そのリアリスティックな描写と、感染症がもたらす社会的な影響を探求することで、ホラージャンルに新たな地平を開いたと言えるでしょう。観客は、映画のスリリングな展開と同時に、現実世界での疫病の脅威についても再考することになるかもしれません。映画は、エンターテイメントとしてだけでなく、現代社会における重要なテーマを考察するための媒体としても機能しています。

ジェレミー・レナーが軍曹役で登場

本作にはジェレミー・レナーが主人公である子供たちを助けるドイル軍曹役で登場します。

彼はこの1年後の2008年公開の『ハート・ロッカー』で同じくウィリアム・ジェームズ一等軍曹役を演じ、全米映画批評家協会賞主演男優賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューブレイクスルー男優賞、サテライト賞主演男優賞、アカデミー賞主演男優賞ノミネート、英国アカデミー賞主演男優賞ノミネート、インディペンデント・スピリット賞主演男優賞ノミネートなど数々の映画賞受賞、ノミネートされ、一躍有名俳優になりました。

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